2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『ナチ 本の略奪』書評

アンデシュ・リデル[北條文緒・小林祐子訳] (2019年7月16日刊行,国書刊行会,東京, 431 pp., 本体価格3,200円, ISBN:9784336063212 → 目次|版元ページ)この本はとてつもなくおもしろい.ナチは “ビブリオコースト” と並行して,全ヨーロッパから大量の…

『Statistical Inference in the 21st Century: A World Beyond p < 0.05』

The American Statistician, 73 (Supplement 1): 1-401, March 2019. https://www.tandfonline.com/toc/utas20/73/sup1 計401ページが丸ごとオープンアクセスね.たわわに実った“桃” が収穫真っ盛り.

『The Book Thieves: The Nazi Looting of Europe’s Libraries and the Race to Return a Literary Inheritance』

Anders Rydell[Translated by Henning Koch] (2017年刊行,Viking, New York, xvi+352 pp., ISBN:9780735221222 [hbk] → 版元ページ)アンデシュ・リデル[北條文緒・小林祐子訳]『ナチ 本の略奪』(2019年7月16日刊行,国書刊行会,東京, 431 pp., 本体…

『本屋一代記 : 京都西川誠光堂』

松木貞夫 (1986年11月10日刊行,筑摩書房,東京, iv+374 pp., ISBN:4480853464 → 版元ページ)明治なかばから第二次世界大戦中まで京都の丸太町新道にあった書店〈西川誠光堂〉の伝記. 同時代の京都から見た世相の移り変わりが描かれている.ワタクシでも…

『古書のはなし:書誌学入門』

長澤規矩也 (1976年11月20日刊行,冨山房,東京, 8 plates + 196 + 6 pp., 書籍コード: 1000-000001-7313)図版いっさいなしで装訂や印刷の論議が続くのはなかなかきついなあ.前所有者の蔵書印とコメントが表紙裏に.「この種の本が 面白く読める年に なっ…

『日本ネシア論』

長嶋俊介(編) (2019年6月10日刊行,藤原書店[別冊『環』25号],東京, 479 pp., 本体価格4,200円, ISBN:9784865782233 → 版元ページ)

『日本のイネ品種考:木簡からDNAまで』読売新聞書評

佐藤洋一郎(編) (2019年4月30日刊行,臨川書店,京都, 2 color plates + 260 pp., 本体価格4,500円, ISBN:9784653044147 → 目次|版元ページ)読売新聞小評が公開された:三中信宏「日本のイネ品種考…佐藤洋一郎編」 日本人にとって「イネ」は日々の食生…