『合理性とシニシズム:現代理性批判の迷宮』

ジャック・ブーヴレス

(2004年3月15日刊行,法政大学出版局ISBN:4588007858).



読了.ただし,歩行しつつ読むにはちと不適なだったかもしれない.第2章のファイヤアーベント批判,第3章のリオタール/ローティ批判はところどころ記憶にとどめるべき箇所あり.全体として,原書で15年後の1999年に出た同じ著者による『アナロジーの罠:フランス現代思想批判』(2003年7月20日刊行,新書館ISBN:4403230962)の方がよりピンと感じるのは,取り上げられている「標的」たちの賞味期限ないし鮮度の問題でしょうかね.




【目次】
第1章 認識と知恵 3
第2章 伝統と理性 48
第3章 「ポストモダン」時代の正当性 118
第4章 職業意識,批判,「豊かさのパラドックス」 210
訳者あとがき 257
注 [1-17]