『サクラソウの分子遺伝生態学:エコゲノム・プロジェクトの黎明』

鷲谷いづみ(編)

(2006年1月16日刊行,東京大学出版会ISBN:4130661566



【目次】
はじめに(鷲谷いづみ) i
序章-1 サクラソウ―植物の保全と進化を科学する(鷲谷いづみ) 1
序章-2 分子遺伝生態学保全研究に活かす(津村義彦) 15

第I部 生活史と生物間相互作用

第1章 交配相手と送粉との生物間相互作用が種子生産におよぼす影響(松村千鶴・鷲谷いづみ) 27
第2章 エゾトラマルハナバチの女王によって運ばれる花粉の実験的測定(松村千鶴・鷲谷いづみ) 37
第3章 サクラソウ自生地における送粉共生系(中野千賀・鷲谷いづみ) 47
第4章 ポリネータとの相互作用を淘汰圧とした花の形質の進化(西廣淳・鷲谷いづみ) 66
第5章 サクラソウをめぐる生物間相互作用(鷲谷いづみ・大串隆之) 84
第6章 種子の空間的・時間的分散と実生の定着(西廣[安島]美穂・鷲谷いづみ) 97
第7章 サクラソウの生理生態学(野田響・中村真由美・村岡裕由・鷲谷いづみ) 115
第8章 サクラソウと食葉性昆虫とのかかわりあい(大串隆之) 131

第II部 サクラソウの遺伝生態学

第9章 サクラソウサクラソウ属植物の遺伝マーカーの開発(上野真義・津村義彦・本城正憲・北本尚子・下野綾子・大谷雅人) 153
第10章 サクラソウの日本における種内変異と地理的分化(本城正憲・上野正憲・津村義彦・鷲谷いづみ・大澤良)174
第11章 遺伝子流動の実験的解明と個体群の遺伝的構造(石濱史子・上野真義・津村義彦・鷲谷いづみ) 193
第12章 自然集団内におけるサクラソウの遺伝子流動(北本尚子・竹中明夫・大澤良) 219
第13章 交配様式と近交弱勢(永井美穂子・渡辺敦子・西廣淳・鷲谷いづみ) 240
第14章 遺伝的特性からみたサクラソウ園芸品種の由来(本城正憲・吉岡洋輔・大澤良) 259
第15章 エコゲノム・プロジェクトに寄与する理論(岸野洋久・中道礼一郎・吹田正治) 270
終章 エコゲノム研究の発展にむけて(鷲谷いづみ) 285

おわりに(鷲谷いづみ) 293
索引 297
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