樽見博
(2006年4月10日刊行,平凡社[平凡社新書318], ISBN:4582853188)
【目次】第1章 古書業界の仕組み 7
はじめに/古本と古本屋/古本と古書/古本屋の多様化/古本の流通/古書組合の役割/古本市場の確立/古本屋を中心とした地域の文化サロン第2章 古書価決定のシステム 23
交換会の組織/落札価を左右する仕分け作業/養成機関としての交換会/入札と開札−古書価決定の仕組み/回し入札/入札額の判断/作家原稿,超稀少本の場合/店買い/宅買い/文庫,新書,雑誌,コミック第3章 古本探しのツール 55
書物は共有物であった/本を探す/インターネットの利用/古本をネットで探す/本を知る/和本,文庫の目録/文学関係の書誌/個人書誌/全集収録の書誌/古本趣味の雑誌/古書目録について第4章 古本探索の楽しさ 91
再販本も面白い/花田清輝の場合/近藤芳美の場合/杉浦明平の場合/上野省策のその後第5章 蔵書百態 125
蔵書家/好事家/蔵書の整理/本の虫,蒐書の鬼/古本探索に生きる/さまざまな古本探究者/書物の扱い/集める理由第6章 有利な蔵書処分法 163
古本で利殖は可能か/蒐書散書/本屋との信頼関係/蔵書の質を高める/有利な処分先/蔵書処分への提案第7章 古本のこれから 187
本は残るか/古本屋は残るか/神保町古書街の将来/古本屋探訪の魅力あとがき 204