本の雑誌編集部(編)
(2018年2月25日刊行,本の雑誌社,東京, 223 pp., 本体価格2,300円, ISBN:978-4-86011-411-4 → 版元ページ)
読了.きちんと “アラインメント” された本棚もあれば,崩壊寸前の書棚もあり.床に堆積した本の山もあり.書斎のイラスト本は過去に何冊か読んだことがある:磯田和一『書斎曼荼羅:本と闘う人々(1)』(2002年3月15日刊行,東京創元社,東京, 143 pp., ISBN:4-488-01420-8)/磯田和一『書斎曼荼羅:本と闘う人々(2)』(2002年3月15日刊行,東京創元社,東京, 143 pp., ISBN:4-488-01421-6)/内澤旬子『センセイの書斎:イラストルポ「本」のある仕事場』(2006年5月30日刊行,幻戯書房,ISBN:4-901998-16-1 → 書評|目次)
.これらの書斎イラスト本は,ディテールへのキャプション説明を付けやすいが,その代償として写真そのものがもつリアリティーには欠ける.書斎の写真集といえば,国書刊行会編集部(編)『書物の宇宙誌:澁澤龍彦蔵書目録 Cosmographia Libraria』(2006年10月20日刊行,国書刊行会,東京, ISBN:4-336-04751-0 → 目次)という樹海のごときおそるべき本が屹立していて,ワタクシの書棚にも鎮座しているのだが,まだ未登攀のままになっている.