『人工知能が音楽を創る:創造性のコンピュータモデル』目次

デイヴィッド・コープ[平田圭二監訳|今井慎太郎・大村英史・東条敏訳]
(2019年7月5日刊行,音楽之友社,東京, xx+443 pp., 本体価格4,200円, ISBN:9784276214132版元ページ参考音源

何でもかんでも “人工知能” ってキャッチコピーを付けるのは日本では止めましょうよ.まだパラ読みだが,内容的にはしごく “理詰め” で,古今の音楽作品に基づく創作過程のプログラミングや機械学習そしてモデリング——著者は「音楽知能実験(EMI)」と称している——の研究成果が詰め込まれている.なお機械作曲された “作品” は版元ページで音源公開されている.それにしても,スティーヴ・ライヒとかヤニス・クセナキスとかピエール・ブーレーズなど,いかにもアルゴリズム的アプローチに向いている作曲家たちが登場しないのはなぜだろう.



【目次】

プログラムと音源/凡例 iv
訳者まえがき v
まえがき xii

第1部 背景と原理 1

第1章 定義 2
第2章 背景 40
第3章 人工知能による作曲の現在のモデル 60

第2部 音楽的創造性の実験モデル 99

第4章 組み換え 100
第5章 引喩 139
第6章 学習・推論・類推 190
第7章 形式と構造 234
第8章 感化 266

第3部 音楽的創造性の統合モデル 287

第9章 連想 288
第10章 音楽における連想 318
第11章 統合 344
第12章 美学 364

付録A EMI作品リスト 399
付録B データベースフォーマット 401
付録C プログラムリスト 403
付録D ゲーム・オブ・アークの決まり手一覧 404
付録E 楽譜:ヴァーチャル・ベートーヴェン作曲《交響曲第10番》第2楽章 406

参考文献 427
人名索引 437
訳者あとがき 440
著者略歴/訳者略歴 437