2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『ブックカフェものがたり』

矢部智子・今井京助他 (2005年12月15日刊行,幻戯書房,ISBN:4901998153) “幻戯書房”といえば“森鴎外”,じゃなくって,こんな本も出してたんだ.個人的には「ブックカフェ」じゃなくって「執筆カフェ」がほしいところ.

『文房具を楽しく使う[筆記具編]』

和田哲哉 (2005年11月15日刊行,早川書房,ISBN:415208622X) 前編の[ノート・手帳編]はイマイチ食指が動かなかったのだが,[筆記具編]となると話は別.ぱらぱら見たかぎり,シャープペンシルの「芯の太さ」談義がおもしろい.ぼくは小学生の頃から速記…

『インターネット図書館 青空文庫』

野口英司(編) (2005年11月15日刊行,はる書房,ISBN:4899840721) 〈青空文庫〉の本.付属DVD-ROMには9月までに登録された4843作品が入っている.久しぶりに〈azur〉で読んでみようかな.ここのところ,電子本よりは“紙”本を読む時間の方がはるかにはるか…

『縄文のムラと社会』

松本直子 (2005年11月29日刊行,岩波書店,ISBN:4000067885) シリーズ〈先史日本を復元する〉の第2巻(最終配本)だそうだ.今回の新刊ではどれくらい“認知考古学”されてます?

『宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ』

佐藤俊哉 (2005年12月6日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー],ISBN:4000074547) あの“私家版”がついに岩波から出されることになったわけですね.

『ダーウィン前夜の進化論争』

松永俊男 (2005年12月刊行,名古屋大学出版会,ISBN:4815805296) →版元ページ匿名本『創造の自然誌の痕跡』(1844)で知識社会の話題をさらった Robert Chambers の“進化論”をめぐる当時のイングランドおよびスコットランドでの論争.なお,Chambers の復…

『京都読書空間』

(2005年10月23日刊行,光村推古書院[act books 4],ISBN:483810359X) ささっと読了.市中に“本が読める隠れ家”がたくさんある街はフトコロが深いと思う.“隠れ家”探しに日夜苦労するつくばはまだまだやな.

『ドレスデン逍遥:華麗な文化都市の破壊と再生の物語』

川口マーン惠美 (2005年12月6日刊行,草思社,ISBN:4794214669) かのレニングラードに負けず劣らず,第二次世界大戦末期の「ドレスデン空爆」もまた聞きしにまさる大被害だったことがわかる.歴史的建造物が軒並み“石壁”だけ残してがれきの山になっている…

『Crossing Over : Where Art and Science Meet』

S. J. Gould and R. W. Purcell (2000年刊行,ThreeRivers Press,ISBN:060980586X) スティーヴン・ジェイ・グールドの“ミュージアム本”三部作は邦訳される予定はないのだろうか.写真集(あるいは画文集)としてなかなかいいできばえだと思うのだが

『Finders, Keepers : Eight Collectors』

R. W. Purcell and S. J. Gould (1992年刊行,W. W. Norton,ISBN:0393030547)

『Illuminations : A Bestiary』

R. W. Purcell and S. J. Gould (1986年刊行,W. W. Norton,ISBN:0393304361)

『Niko's Nature : A Life of Niko Tinbergen and His Science of Animal Behaviour』

Hans Kruuk (2003年刊行,Oxford University Press,ISBN:0198515588) 現代動物行動学のファウンダーであるニコ・ティンバーゲンの伝記.オランダからイギリスに移るあたりの事情がおもしろそう.それにしても,ティンバーゲンは根っからのバードウォッチ…

『Possessing Nature : Museums, Collections, and Scientific Culture in Early Modern Italy』

Paula Findlen (1994年刊行,University of California Press, Berkeley, ISBN:0520205081) ポーラ・フィンドレン『自然の占有:ミュージアム,蒐集,そして初期近代イタリアの科学文化』(2005年11月15日刊行,ありな書房,ISBN:4756605885→目次)の原書…

『マラケシュの贋化石:進化論の回廊をさまよう科学者たち(上)』

スティーヴン・ジェイ・グールド (2005年11月30日刊行,早川書房,ISBN:4152086858 [上巻] / ISBN:4152086866 [下巻] ). 【目次(上巻)】 まえがき 9第1部〈古生物学誕生にまつわる逸話:化石の正体と地球の歴史〉 1章:マラケシュの贋化石 21 2章:山猫…

『マラケシュの贋化石:進化論の回廊をさまよう科学者たち(上)』

スティーヴン・ジェイ・グールド (2005年11月30日刊行,早川書房,ISBN:4152086858 [上巻] / ISBN:4152086866 [下巻] ). まずは上巻から.第1部〈古生物学誕生にまつわる逸話:化石の正体と地球の歴史〉の全3章と続く第2部〈創造の現在:三人の偉大なフラ…

『京都読書空間』

(2005年10月23日刊行,光村推古書院[act books 4],ISBN:483810359X) つい…….

『ドレスデン逍遥:華麗な文化都市の破壊と再生の物語』

川口マーン惠美 (2005年12月6日刊行,草思社,ISBN:4794214669) 草思社らしからぬカバージャケット.「あとがき」で著者は戦時中のドレスデンにいたユダヤ人言語学者 Viktor Klemperer の『日記』に言及している.この日記:Viktor Klemperer『Ich will Ze…

『標本は語る:Systema Naturae』

大場秀章(編) (2005年7月25日刊行,東京大学出版会[東京大学コレクションXIX],ISBN:4130202197) うっかり買い損ねていたミュージアム本.

『紙つぶて:自作自注最終版』

谷沢永一 (2005年12月5日刊行,文藝春秋,東京, 943+xxxxvii pp., 本体価格5,000円, ISBN:4163677607) 1969年〜1983年の長期にわたる書評記事の総集編.索引と併せてほぼ1,000ページに達する煉瓦のような本.相変わらず口が悪い.

『過去を復元する:最節約原理・進化論・推論』

エリオット・ソーバー著(三中信宏訳) (1996年7月15日刊行,蒼樹書房,ISBN:478913055X[絶版]) オッカムの剃刀を系統学的に砥ぎ澄ます体系学とは、生物のもつ属性に基づいて多様な生物界を体系化する学問分野です。体系化の規準をどこに置くかは昔から…

『Epitomon Lexikon tis Arxaias Glossis: Etymologikon - Ermineytikon』

Π. Χ. Δορμπαρακη (1989年7月刊行,ISBN:9600501327) 崇文荘書店にて,店先の平棚を物色する.古代ギリシャ語の部厚い語源辞典が転がっていたので800円でゲット.1000ページ近くもあるー.原題は,『Επιτομον Λεξικν της Αρχαιας Ελληννικης Γλωσσης』とな…

『オランダ歩・歩・歩:新・生活王国への旅』

根本孝・ねもとすみこ (1996年3月10日刊行,同文館,ISBN:4495962219) 以上,オランダ生活三部作.

『オランダ生活物語:続・生活王国への旅』

根本孝・ねもとすみこ (1994年2月28日刊行,同文館,ISBN:4495859617)

『オランダ豊かさ事情:生活王国への旅』

根本孝・ねもとすみこ (1992年1月刊行,同文館,ISBN:4495856413)

『オリンピア・プレス:ある出版社のエロティックな旅』

ジョン・ティ・セント・ジョア (2001年9月30日刊行,河出書房新社,ISBN:430920354X) 出版人モーリス・ジロディアスの生涯.500ページもあるぅ.※訳本のサブタイトル,なんとかしてー.

『南太平洋の人類誌:クック船長の見た人びと』

フィリップ・ホートン (2000年8月25日刊行,平凡社,ISBN:4582522122) 南太平洋地域(ポリネシア,メラネシア,ミクロネシア)の形質人類学の本.骨また骨.新刊で店頭に並んだときは引いたのだが,いま手に取ってみるといい本かもしれない.400ページ強.

『ミュージアムの思想』

松宮秀治 (2003年12月24日刊行,白水社,ISBN:4560038988) 【書評】※Copyright 2004 by MINAKA Nobuhiro. All rights reservedテーマの選び方そのものは悪くないですよ(こういう類いの本はもっとあってほしいくらい).ぼくの評価が低いのは,包丁の入れ…

『ミクロコスモグラフィア:マーク・ダイオンの〔驚異の部屋〕講義録』

西野嘉章 (2004年4月27日刊行,平凡社,ISBN:4582284442) 【書評】※Copyright 2004 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved納得できるところとできないところが混ざり合う.たとえば,サイエンスとアートを“融合”しようという基本路線について: 昨今の…

『私の敵が見えてきた』

多田謡子遺稿追悼文集 (1987年刊行,編集工房ノア,ISBNなし) 29歳で早逝した女性弁護士を追悼する友人・同窓生・同僚たちの寄稿を含む文集.この手の本は故人との関わりについてのパーソナルな想い出が書かれているものなので,内容そのものにとくに関心…

『物語・大英博物館:二五〇年の歴史』

出口保夫 (2005年6月25日刊行,中公新書1801,ISBN:412101801X) 序章:「新しく甦った大英博物館」と第1章:「創立とハンス・スローン」.大改築される前に一度は円形劇場みたいな“リーディング・ルーム”なる場所に入ってみたかったなあ.第2章「草創期と…