2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『田辺元・唐木順三 往復書簡』(筑摩書房)

複数のアンケート回答者がこの本を挙げている.気になりますな.それにしても,田辺元の〈種の論理〉に関する論文集が封印されたまま(p. 7)とはどういうことなのか.

David S. Moore『遺伝子神話の崩壊』

池田清彦訳で徳間書店から春に出るらしい(p. 73).

『第三の男』Maurice Wilkins

長野敬さんが,ワトソン-クリックによる二重螺旋モデル提唱のきっかけとなった DNA のX線回折を行なった Maurice Wilkins の自伝『第三の男』の翻訳をいま手がけているとのこと.青土社か?(不明)

『The Royal Horticultural Society: A History 1804-2004』B. Elliot

(2004年,Phillimore & Co., Chichester) 新妻昭夫さん提供の情報:イギリスの王立園芸協会の歴史をたどった本が昨年出版されたらしい(p. 41)

『誰もが真理を擁護していた:社会生物学論争1|2』

ウリカ・セーゲルストローレ[垂水雄二訳] (全2巻,みすず書房) みすず書房から今月新刊.社会生物学の波及について歴史的回顧した著書かな? 2冊で800ページ超の大著.もちろん値段はとってもゴージャス.第1巻(ISBN:4622071312)と第2巻(ISBN:46220…

『ピーテル・ブリューゲル:ロマニズムとの共生』

幸福輝 (ありな書房) 「予価5,250円」(ぐ).著者名は「本名」なのかな? だとしたら,すごく縁起のいいお名前で.

『自然の占有:ミュージアム,蒐集,そして初期近代イタリアの科学文化』

P・フィンドレン (ありな書房) 「予価8,400円」(げ).テーマには強く惹かれるものあり.

『Testing Statistical Hypotheses, Third Edition』

R. Lehmann & J. Romano (2005年4月刊行予定,Springer Verlag,ISBN:0387988645) 改訂されるたびに厚くなる「検定教科書」.もうすぐ800ページ!

『An Introduction to Generalized Additive Models with R』

S. Wood (2005年5月刊行予定,CRC Press,ISBN:1584884746) うむむ,立て続けに「R」の襲来とは.

『Statistics: An Introduction Using R』

Michael J.Crawley (2005年5月刊行予定,Wiley,ISBN:0470022973 [hbk] / ISBN:0470022981 [pbk]) またまた「R本」が.でも,あの Crawley だし,そばに置かないわけにはいかないでしょ.

『Sequence Variation, Genealogies and Evolution: A Primer in Coalescent Theory』

Jotun Hein et al. (eds.) (2004年11月刊行,Oxford University Press,ISBN:0198529961) これまた要チェック.Coalescent theory だけで1冊の本にしたというのは珍しいんじゃない?

『Mathematics of Evolution and Phylogeny』

O. Gascuel (ed.) (2005年1月刊行,Oxford University Press,ISBN:0198566107) 当然,要チェックです.

電子文献引用規格〈ISO 690-2〉について

ウェブサイトや電子メールそしてBBS掲示板での発言などあらゆる電子ドキュメントを参照する際の国際規格が,すでに「原案」の段階を過ぎて「確定」にいたっていることを昨日初めて知った:ISO 690-2: Information and documentation -- Bibliographic refere…

『観覧車物語:110年の歴史をめぐる』福井優子

(2005年1月17日刊行,平凡社,isbn:4582832512) 前半120ページほどを読んで:確かにこの本は著者の思い入れが随所にあふれているという感じがする.昔の観覧車ってスリルがあったのですね.つくりは小降りでもぴゅんぴゅん回っているというイメージが浮か…

『科学哲学の冒険:サイエンスの目的と方法をさぐる』戸田山和久

(2005年1月30日刊行,NHK Books 1022,isbn:4140910224) 【書評(まとめ)】※Copyright 2005 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved ◆“カミングアウト”した科学哲学者,快心のヒット◆現代の科学哲学の主要な論点がうまく整理されていると思う.著者によ…

『世界大博物図鑑1:蟲類』荒俣宏

(1991年8月23日刊行|2004年11月1日初版第7刷,平凡社,isbn:4582518214) 重版を待ってやっと全巻揃った.実にめでたいことだ.※どーせ,あっという間に「蟲屋」のみなさんに買い尽くされるのは目に見えている.

『古書の聖地』ポール・コリンズ

(2005年2月刊行,晶文社,isbn:4794926650) 原書(Paul Collins 2003. 『Sixpence House: Lost in a Town of Books』Bloomsbury, isbn:1582342849)は2003年の夏にマンハッタンですでに購入済み.レキシントン通り沿いのアッパー・イーストエンドにある〈T…

『Geometric Morphometrics for Biologists: A Primer』

Miriam L. Zelditch, Donald L. Swiderski, H. David Sheets, and William L. Fink (2004年6月刊行,Elsevier Academic Press, ISBN:0127784608 [hbk]) 過去20年あまりにおよぶ幾何学的形態測定学(geometric morphometrics)の学問史の中では数多くの「専…

『The Cognitive Style of PowerPoint』

Edward R. Tufte (2003年刊行,Graphics Press, isbn:0961392150) 理系白書ブログ(2005年1月28日付)に書かれた〈PowerPoint症候群〉は反響が大きかったそうだ.個人レベルの〈依存性PPT中毒〉はまあ生活習慣病みたいなもんだからしかたない?としても,…

『科学が作られているとき:人類学的考察』

ブルーノ・ラトゥール[川崎勝・高田紀代志訳] (1999月3月10月刊行,産業図書,東京,473 pp., 本体価格4,300円,ISBN:4782801211) 【書評】※Copyright 2005 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 科学論におけるサイエンス・スタディーの1つの姿と…

『帝都東京・地下の謎86』秋庭俊

(2005年2月10日刊行,洋泉社,isbn:4896918886) あっさり読了.いたるところに「これは暗号だ」とか「あれは陰謀だ」という表現多し.しかし,文章そのものよりは,むしろ見開き左ページに載っている地図を読む方がはるかにタメになるかもしれない.とする…

『科学大博物館:装置・器具の歴史事典』橋本毅彦他(編)

(朝倉書店,isbn:4254101864) うわ,値段が〜〜.

『虫をめぐるデジタルな冒険』小檜山堅二

(岩波書店,isbn:4000060473) 昆虫の「細密デジタル写真」がウリらしい.

『烈風一過・北大キャンパスの樹々:2004.9.8 台風18号被害』北海道大学総合博物館(編)

(北海道大学図書刊行会.isbn:4832903276) うーむ,「ポプラ並木や楡の大木の生々しい倒壊写真」だそうな.うーむ,要するに“倒木”の写真集っつうことですね.北大刊行会,商売ウマいぞ.転んでも只では起きない.大学出版会が〈廃墟本〉を出すようになる…

『塩の博物誌』ピエール・ラズロ

(東京書籍,isbn:4487800137) 「塩」のすべてということか.昨年出た写真集・片平孝『地球 塩の旅』(2004年10月20日刊行,日本経済新聞社,isbn:4532164877)を読んで以来,「塩」への関心が高まる.

『ヘンリー・ソローの日々』W・ハーディイング

(日本経済評論社,isbn:481881587X) 「770頁/9,975円」というものすごい伝記らしい.森の生活者も肥満する? 遠目に見て,触るくらいだったらいいかな.

『Insect Evolutionary Ecology』M. Fellows & J. Rolff (eds.)

(2005年6月刊行予定,CABI Publishing, isbn:0851998127) 2003年にReadingで開催されたシンポジウムの論文集.「The peppered moth: decline of a Darwinian disciple」なんていう論文が所収されていたりする.