長年にわたって自然科学系の本を出版してきた〈どうぶつ社〉は今年12月をもって出版から手を引く.それに合わせて,来月10月から池袋ジュンク堂にてどうぶつ社ブックフェアが開催されるとのこと.ジュンク堂にポスターが貼られていた.どうぶつ社は,おそらくは蒼樹書房と同じ道を歩むのだろう.気になるのは在庫本と他社復刊のこと.どうぶつ社からは青木重幸『兵隊を持ったアブラムシ』をはじめ,自然史関係の本がたくさん出版されていた.しかし,同社の在庫本が古書ルートに大量に出回るとは考えられないので(蒼樹書房はすべて断裁処分した),しかるべき復刊の途がなければ入手は困難になるだろう.すべては社主の久木さんがどうするかにかかっているのだろうけど.