アーサー・O・ラヴジョイ[内藤健二訳]
(2013年5月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫・ラ-10-1],東京,643+ ix pp., 本体価格1,700円,ISBN:9784480095367 → 目次|版元ページ)
観念史の金字塔:Arthur O. Lovejoy『The Great Chain of Being: A Study of the History of an Idea』(1936年刊行,Harvard University Press, Cambridge)の全訳.今回文庫化された元本は1975年に晶文社から出版された:アーサー・O・ラヴジョイ[内藤健二訳]『存在の大いなる連鎖』(1975年12月20日刊行,晶文社,東京,400+vi pp.).38年ぶりの復刊.しかも文庫本で.巻末に新たに付された高山宏による文庫版解説「この「鎖」,きみは「きずな」と呼ぶ」(pp. 633-643)をめくっていて,下記箇所を発見して狂喜:
「以上全ての本に致命的に書[欠]けているヴィジュアル資料は,これはまた驚くばかりに総覧させてくれる近来の奇書として三中信宏『系統樹曼荼羅』を心から推輓しておこう」(p. 642)
「近来の奇書」! ありがたやありがたや.