『ことばの経済学』

ロリアン・クルマス[諏訪功・菊池雅子・大谷弘道訳]

(1993年12月1日刊行,大修館書店,東京,xii+485 pp., ISBN:4469211818版元ページ

【目次】
日本語版への序文 iii

第1章:「言語は富である」 —— 経済発展における言語と貨幣 3

 1 社会の豊かさの指標としての多言語状態 5
 2 共通語と「プロテスタントの倫理」 10
 3 統合と分化 24
 4 市場と言語 28
 5 経済発展と言語発展 42

第2章:言語の価値 —— 言語の経済的側面を形成する諸要因 55

 1 言語学における言語の価値評価 57
 2 使用価値と交換価値 60
 3 コミュニケーションの半径 62
 4 生産手段としての言語 72
 5 言語投資 79
 6 商品としての言語 93
 7 誰にとっての価値? 105
 8 中間決算 —— 諸言語の経済的側面を形成する諸要因 109

第3章:多言語世界の諸費用 —— 国家と経済にとってコスト費目となる言語 113

 1 公共予算における言語関連支出 116
 2 民間部門での言語関連支出 153
 3 割に合うかどうかについて 177
 4 言語のコストと利益――まとめ 194

第4章:栄達への道程 —— ことばの勢力拡大を決定する経済因子 197

 1 言語の成立 201
 2 ことばの死 222
 3 ことばの通用範囲の拡大 247
 4 言語の不滅化 275

第5章:言語の経済性 —— 言語体系の経済的なアスペクト 305

 1 言語外、言語内の経済性 307
 2 言語の中の経済性 310

第6章:ことばの適応 —— 分化と統合 345

 1 借用 353
 2 専門語 368
 3 言語の適応と言語の普及 382
 4 おわりに 393


原注 397
訳者あとがき 438
参考文献 [474-440]
事項索引 [482-475]
人名索引 [485-483]