『系統体系学の世界:生物学の哲学とたどった道のり』書評(3)

三中信宏
(2018年4月20日刊行,勁草書房けいそうブックス],東京, 508 pp.[xii+430+lxvi pp.], 本体価格2,700円, ISBN:9784326154517コンパニオン・サイト版元ページけいそうビブリオ

日本経済新聞書評

哲学は科学に不可欠な武器 — 系統体系学の世界 三中信宏著」(2018年6月30日)

※東北大の野家啓一さんによる書評記事が載った.予想通り,評者は生物体系学の歴史に関する第1〜3章よりも,科学と科学哲学との関係を論じた第5〜6章に焦点を当てる.締めの言葉:


「本書は生物体系学という個別科学をフィールドに、著者自身の体験に即しながら、研究領域の「地形」を読み解くには歴史や哲学が不可欠であり、「科学史や科学哲学は科学のための武器である」ことを、事例分析を通じて明らかにした労作である。人文学への風当たりが強い昨今、文理連携のモデルケースとして一読に値する」



こうやって新聞書評に取り上げていただけるのはたいへんありがたい.そして,おそるべきは日経書評の影響力かも.この書評が出て,あっという間にアマゾンの「生物学」カテゴリーで「ベストセラー1位」になった!

以上,2018年6月30日.