『Shall We 生物統計学?』

三中信宏
(2012年刊行予定,講談社サイエンティフィク[Shall We シリーズ],東京)

この本は「統計思考の世界」についての噺.これまたワタクシにとって十八番になりつつある「統計学概論」を掘り下げて一冊にしようというもくろみ.目次を書いたからには「中身」を何とかしないといけないなあ…….企画が立上ってからもう二年になろうとしているし.

【目次案】

はじめに 統計学の数学に悩む必要はない

第1章 統計学概論:統計思考を支える三本の柱とは

 データとモデルを表示する「グラフィクス(図表)」
 対象を理解するための「シンプリシティ(単純性)」
 ベストの仮説を追う「アブダクション(仮説構築)」

第2章 グラフィクス:直感的に理解するための視覚化

 図・表・グラフは「ことば」である
 データを視覚化する
 モデルを視覚化する

第3章 シンプリシティ:納得して説明するための単純化

 単純なモデルと複雑なモデル
 線形統計モデルの実例と考察
 モデルの背後に仮定あり

第4章 アブダクション:最良候補を選択するための最適化

 尤度によるモデルの適合度の評価
 AICによるモデルの予測確度の評価
 統計学的推論はアブダクションである

第5章 統計思考の世界:統計曼荼羅の背後にあるもの

 パターンとしての統計曼荼羅
 プロセスとしての統計思考

おわりに 等身大の統計学は身の丈サイズ



参考文献
付録:統計計算環境 R / Rcmdr / RStudio の導入について
索引