Simon N. Wood
(2006年2月27日刊行,Chapman & Hall /CRC[Texts in Statistical Science Series: Volume 67], ISBN:1584884746)
一般化加法モデル(GAM)のみについての本かと思っていたのだが,LMから始まって,GLM, GLMM と順序立てて章が組まれていて,いずれも〈R〉での計算例が載っているので,体系的にこの世界(GAM / GAMM)を知るにはいい教科書なのかもしれないと思う.
GAM の場合,単一のパラメトリックな確率密度関数ではなく,データから経験的に構築されるスプライン補間関数が基礎になるので,幾何学的形態測定学をすでに勉強した人にとっては,GAMを学ぶ上でのハードルはとても低いのではないだろうか.ぼく自身,この本を読んでいて,スプラインに関する概念や術語にとまどうことはほとんどなかった.※あ,竹澤師のノンパラ回帰本が呼んでいる.