志村真幸
(2024年9月25日刊行、中央公論新社[中公新書・2821]、東京, viii+267 pp., 本体価格960円, ISBN:978-4-12-102821-1 → 目次|版元ページ)
「在野」で「独学」したアマチュアたちの列伝。内容の濃い読みでのある新書だった。終章「アマチュア学者たちの行方」に総括されている重要な論点は、在野アマチュアどうしの知的コミュニティをどのように組織立てるかだ。西洋的な “ヨコ” の広がりと日本的な “タテ” の階層という対比しつつ考察される今後の方向づけは、現代の「シティズン・サイエンス」の行方とも関わる。良書。