『ブリューゲル探訪:民衆文化のエネルギー』

森洋子

(2008年2月20日刊行,未來社,本体価格4,800円,8 color plates + 328 + iv pp.,ISBN:9784624710866版元ページ



ひさびさに新刊で森洋子ブリューゲル本.著者は,これまで20年の間に,ブリューゲルの2枚の絵〈子供の遊戯〉と〈ネーデルラントの諺〉について,それぞれとても高くて厚い本を書いてきた:森洋子ブリューゲルの「子供の遊戯」:遊びの図像学』(1989年2月25日刊行,未來社,本体価格7,500円,1 color plate + 478 pp.,ISBN:4624710525版元ページ);森洋子ブリューゲルの諺の世界:民衆文化を語る』(1992年1月20日刊行,白凰社[明治大学人文科学研究所叢書],本体価格8,500円,1 color plate + 670 + xxvii pp.,ISBN:4826200706).これらの研究書に比べると,今回出た本はもう少し気軽に読めるかもしれない.『ブリューゲルの「子供の遊戯」』を読んだときは,まさに“寓意酔い”してしまった.だから,より厚くて重い『ブリューゲルの諺の世界』は書棚に入ったままいまだに手が出せずにいる.