R. T. Schuh and A. V. Z. Brower
(2009年刊行,Cornell University Press, Ithaca, ISBN: 978-0-8014-4799-0 [hbk] → 版元ページ)
2000年に初版が出て以来10年ぶりに第2版が出た:初版はいまひとつ魅力的な教科書ではなかったが,分子系統学だけではなく,体系学概論を勉強できる本が最近では少なくなってきたのでそれなりの需要はあるかと思う.改訂版が出される理由はあるだろう.体系学の「ことば」を勉強するには分岐学の教科書が今でもベストだし.だって分子系統学の基本リテラシー(文字通りの識字です)は分岐学の延長線上にありますね.系統推定の数学や統計学はその上に成立していますから個人的には今回の改訂に加わった Andy Brower の貢献がどんなものかに関心あり.なお,版元ページからリンクされている「目次(pdf)」は初版目次のまちがい.