『赤の書』

C・G・ユング[河合俊雄監訳]

(2010年2月刊行予定,創元社,東京,ISBN:9784422114361bk1特設ページ「C・G・ユングの秘められた日記が甦る『赤の書 The Red Book』」)

どう考えても「破格」な本はその理由だけで手元に置く義務がある.心理学者 Carl G. Jung の“門外不出本”が死後半世紀を経て初めて公刊され,その日本語訳が来年前半にも創元社から出版されるという.その図版見本を見るかぎり,まるで中世の手書き写本のようで血が騒ぐ感じがする.「A3版」という巨大サイズ,450ページ超という厚さ,邦訳は予約特価でも「37,800円」,定価は「42,000円」だそうだ.物理的にも価格的にも破格としかいいようがない.だからこそ買うしかないでしょ.幸い,すでに先々月に出版されている英語版(『The Red Book』)は amazon.com で見ると定価の40%超もの割引がされていて,たった「US$114」で購入することができるようだ.日本語訳のほぼ1/4の値段かぁ.