『事件の現象学1:非日常性の定位構造』

前野佳彦

(2009年11月19日刊行,法政大学出版局[〈思想*多島海シリーズ〉16],東京,viii+304+8 pp.,本体価格3,800円,ISBN:9784588100161版元ページ

先日,久しぶりに東大農学部の事務に郵便物を取りに行ったら(いつもは放置),なんと昨年末に献本されていた本書がそのままシズカに「熟成」されていた.たいへん申し訳ありませんでした.添えられていた手紙を見ると,著者は「人間の文化的生態学と系統学(系譜学)を中心に研究」してきたと自己紹介している.この広範な「事物蒐集」はとても魅惑的だと思う.

なお,前野さんは今年4月刊行予定:フランセス・イエイツ『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』(工作舎 → 「これから出る本」)の訳者でもある.昨年,日録でこの近刊について言及したことが前野さんの目に留まったようだ.これもまた縁ということ.