今柊二
（2011年5月20日刊行，光文社［光文社新書520］，東京，238 pp., ISBN:9784334036232 → 目次｜版元ページ）
最初の半分，東急の東横線と大井町線，京浜急行，そして京王線の章を読む．ラーメンライスもラーメンカレーもちゃんと載ってる！ 都内には大学時代から通算して15年ほど住んだことになるが，最初が駒場寮で，その後は千駄木に住んでから一度も引っ越ししなかった．だから東京の西の方とか東横線沿線は実はいまだに地理がよくわかっていない．世田谷区や大田区なんて脳内ではぜんぶひっくるめてひとつの地域になっている．後半は，都内から離れて，大阪から阪南へ，一転して北海道の札幌と函館と目まぐるしい．街のたどってきた歴史が定食屋に反映されているという著者の視点には確かに同意できる．函館がとてもとてもおいしそうに感じられた．
