『上海』

横光利一

(1956年1月9日/2008年2月15日改版,岩波書店岩波文庫・緑75-2],東京,353 pp., ISBN:9784003107522版元ページ

1920年代の上海を描いた小説.写実的な表現とルポルタージュ的な描写がとても多く,後年の横光文学(と言っても『旅愁』以外はぜんぜん知らないけど:cf. 青空文庫横光利一作品リスト〉)とはまるで無縁の世界のように見える.小説ではあっても実録のような雰囲気が漂う.解説・小田切秀雄,さらに文庫版解説として唐亜明「横光利一の『上海』を読む」が追加されている.ぱらぱら読み始めてはみたものの,読了できるとはとても思えないな(もともと小説きらいだし).だったら,そもそもどーして買ったのかということになるのだが.