『比較「優生学」史 : 独・仏・伯・露における「良き血筋を作る術」の展開』

マーク・B・アダムズ(編著)[佐藤雅彦訳]

(1998年刊行,現代書館,東京,494pp., 本体価格5,500円, ISBN 4-7684-6734-2)

日本の優生学についてはすでに何冊か出版されているが,世界的に見た優生学・優性運動の「比較受容」についてはあまり情報源がなかったので参考になる.原書:Mark B. Adams (ed.) 1990. The Wellborn Science: Eugenics in Germany, France, Brazil, and Russia. Oxford University Press, New York, x+242pp., ISBN 0195053613.

【目次】
序言 (マーク・B・アダムズ)
第1章:科学史から見た「優生学」−「優生学」史が進んできた道と、進むべき道(マーク・B・アダムズ)
第2章:ドイツにおける「民族衛生学」運動−1904〜1945年−(シーラ・フェイト・フェイス)
第3章: フランスにおける「優生学運動」−1890〜1940年−(ウィリアム・H・シュナイダー)
第4章: ブラジルで開花した「優生学」−1917〜1940年−(ナンスィー・レイズ・ステバン)
第5章: ロシアで展開した「優生学」−1900〜1940年−(マーク・B・アダムズ)
第6章: 比較「優生学」史の発展のために(マーク・B・アダムズ)
人名索引
訳者あとがき