『造形思考(下)』

パウル・クレー土方定一・菊盛英夫・坂崎乙郎訳]

(2016年5月10日刊行,筑摩書房ちくま学芸文庫・ク25-2],350 pp., 本体価格1,500円, ISBN:9784480096029版元ページ

【目次】
カラー口絵(16 pp.)


造形フォルム論によせて 205

III 生成の基本概念

  運動の造形.フォルムにいたる過程の強調

  自然研究と結びついた造形論

  過程と目標の緊張.本質と現象

  自然と抽象 9

 1 さまざまな運動の可能性

   リズミカルな組成の性格

   地上的,および宇宙的な例 12
 2 運動の意志と運動の遂行としての自然な運動有機体機能

   二つのもの,および三つのものの有機的な協調 49
 3 運動はすべての生成しつつあるものに固有である

   生成としての作品の歴史.造形作品の機能

   現実の運動のフォルムの性質やその有機的な相関性の問題 70
 4 造形作品の継起,あるいはその時間的機能

   運動の行動と運動のフォルム

   現実の運動のフォルムの性質 104
 5 動いた力の原因,結果,および造形

   運動有機体と,動いていて静かな,

   静かに動く全体物になる多様性の綜合

   運動が無限に行われる解決 150


IV 造形的全体の組成

  運動有機体.組成の性格とその評価.領域と部分 189

 1 存在する作品ではなく,生成する作品

   単一性にいたる多様性の構造

   全体に向う作品内の発展.反復 192
 2 相異なるものを統一に組織すること

   領域と諸部分.総括 215


V 純粋な色の秩序と本質

  色彩関係を示す場でしめる位置

  面上での色の有限な,および無限な運動

  色の部分活動と色の全体性 239

 1 色の領域における秩序

   有限な色列,および色の無限な融合

   直径,および円周の色の関係 241
 2 色の相互関係

   直径で結ばれている色の関係

   純正な色の対と純正でない色の対 250
 3 円周上の色の運動.色の全体性の輪唱 268
 4 色の平面に関する全体性の法則 286
 5 色円上の色素の固着 297


註 300
文献目録 315
作品目録 322


訳者のあとがき 337
文庫版解説:「中間領域」の思索と創作[岡田温司] 339