『農の科学史:イギリス 「所領知」 の革新と制度化』読了

並松信久
(2016年11月30日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, viii+366+104 pp., 本体価格6,400円, ISBN:9784815808532版元ページ)">目次|版元ページ

綿密な資料探査を踏まえた良書だ.昨日のお座敷ネタ本として重宝した.ロザムステッド農業試験場の「所領知」体系を踏み台に実験計画法を体系化したのがロナルド・フィッシャー.本書では,「agricultural chemstry」に対して一貫して「農業化学」という訳語を当てている.ワタクシ的には「農芸化学」の方がなじみがあるのだが,イギリスの “農業化学” と日本の “農芸化学” には大きな隔たりがあることを知った.