『胃袋の近代:食と人びとの日常史』目次

湯澤規子
(2018年6月30日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, viii+325+18 pp., 本体価格3,600円, ISBN:9784815809164版元ページ

去年出た本だがうっかり書いそびれていた.次作がもうすぐ出るそうなので予習しておかないと.

【目次】

序章 食と人びと —— 見えない歴史の構築 1

1 食と人びとの日常史 2
2 近代の都市と人口と胃袋 —— 見取り図 5
3 外で飯食う事 —— 知らぬ火の食事 11
4 社会問題は胃の問題 —— 罪と胃袋 14

第1章 一膳飯屋と都市 —— 胃袋からみる近代日本の都市問題 19

1 十銭玉一つの飯どんぶり 20
2 舌で書く食堂経済学 —— 石角春之助 25
3 「天下の台所」の近代台所事情 —— 大阪市の一膳飯屋調査 31

第2章 食堂にみる人びとの関わり —— 食をめぐる政治と実践 45

1 都市労働者問題と民営食堂 46
2 胃袋に対する行政の関与 52
3 市営食堂その後 62
4 「地域」社会事業と実務家のネットワーク 68

第3章 共同炊事と集団食のはじまり—— 工場の誕生と衣食住の再編 81

1 工場食の世界 82
2 共同炊事のはじまり 102
3 食と「地域」社会事業 115
4 共同炊事による胃袋の連帯 118
5 胃袋と企業・国家・科学 129

第4章 胃袋の増大と食の産業化 —— 大量生産・大量加工時代の到来 157

1 食の産業化 —— 大量生産と大量加工 158
2 漬物と近代 160
3 工場・女工・漬物・肥料 165
4 蔬菜栽培の発展と漬物屋の増加 173
5 軍需と家庭 —— 戦下の漬物樽 181

第5章 土と食卓のあいだ —— 食料生産の構造転換と農民・農家・農村 193

1 農村と都市のあいだ 194
2 農村の変化と青年たち 201
3 米と繭と新しい商品作物 207
4 土と食卓のあいだ ——「百姓」から「農家」へ 214

第6章 台所が担う救済と経済 —— 公設市場・中央卸売市場の整備 217

1 食の交換と分配 218
2 胃袋と都市の台所 225
3 中央卸売市場の誕生 —— 救済政策から経済政策へ 232

第7章 人びとと社会をつなぐ勝手口 —— 市場経済が生んだ飽食と欠乏 237

1 勝手口からみる歴史 238
2 『残食物需給ニ関スル調査 241』
3 食べものの洪水と空っぽの胃袋 248
4 食堂の勝手口から地域社会へ 256

終章 胃袋からみた日本近代 —— 食と人びとをつなぐ地域の可能性 265

1 胃袋の孤立化と集団化 266
2 食と人びとと地域の日常史 268
3 人びとをめぐって —— 民衆と他者 276
4 胃袋の現代へ —— 日々食べるということ 282

 

注 289
あとがき 319
参考文献 [9-18]
図表一覧 [7-8]
索引 [1-6]