『オランダ絵画にみる解剖学:阿蘭陀外科医の源流をたどる』

フランク・イペマ,トーマス・ファン・ヒューリック[森望,セバスティアン・カンプ訳]
(2021年1月7日刊行,東京大学出版会,東京, iv+274 pp., 本体価格5,800円, ISBN:978-4-13-086061-1版元ページ

ずっしり重いフルカラー本.黄金時代のオランダでは解剖絵画はレンブラントの有名な〈ニコラス・テュルプの解剖学講義〉だけではなかった.本書ではこの絵の「前腕解剖箇所」の “謎” について,詳細に議論されているばかりか,前腕を実際に解剖してみてその再現性を実験検証している点で画期的かもしれない.