『路上のポルトレ —— 憶いだす人びと』目次

森まゆみ
(2020年11月20日刊行,羽鳥書店,東京, 328 + iv pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-904702-83-3版元ページ


【目次】
はじめに 4

I こぼれ落ちる記憶 13

もう一人のモリマユミ ──西井一夫 15
朝の電話 ──藤田省三ほか 19
アメリカのセイゴさん 24
羽黒洞のおやじさん ──木村東介 29
ひらひらした指 33
震災でおもいだしたこと ──吉村昭 38
衿子さんの家で ──岸田衿子 44
センチメンタル・ジャーニー ──目賀田先生 49
狐につままれた話 54
本郷の畸人のこと ──品川力 58
「根津の甚八」伝説 63
いっそままよのボンカレー ──岡本文弥 68
大地堂の一筆 ──浅田良助 73
故郷忘じがたし ──沈壽官 78
海の切れはし ──森家の人びと 83
谷中墓地で会った方たち ──萩原延壽ほか 88
背中を流す 93
バーの止まり木 ──種村季弘 98

II 町で出会った人 103

木下順二さんのこと 105
谷中で戦争を語りつぐ会 108
弥生町の青木誠さん 111
町の兄い 岩崎寛彌さんのこと 113
建築史・門前の小僧 ──村松貞次郎ほか 117
元倉眞琴さんのこと 122
宇沢弘文先生の最後の言葉 125
横浜のお兄さん 北澤猛 127
サイデンステッカー先生の不忍池 131
解剖坂のKさん 134
ゆっくり知りあう ──小林顕一 137
高田爬虫類研究所 ──高田栄一 142
やっぱりオモシロイ平岡正明 149
集まってきた本たち 151
なくなったお店三つ(泰平軒、鳥ぎん、蛇の目寿司) 155
母の日によせて 160
ヤマサキという人 ──山﨑範子 165

III 陰になり ひなたになり 171

粕谷一希さんの支え 173
鶴見俊輔さんの遺言 177
温かい手のやわらかさ ──瀬戸内寂聴師 182
杉浦明平さんに聞く 186
風太郎大人との至福の時間 ──山田風太郎 196
彷書月刊』のあの頃 ──田村治芳ほか 200
すゞやかな文人 ──高田宏 209
倉本四郎の庭 211
きっとですよ ──大村彦次郎 215
信濃追分を愛した人 ──近藤富枝 218
花のような人 ──木村由花 223

IV 出会うことの幸福 227

上を向いて歩こう ──永六輔 229
活字遊びと恋の転々 ──岡本文弥 232
吉原に愛された人 ──吉村平吉 235
自主独立農民 佐藤忠吉 238
阪神間のお嬢さま ──脇田晴子 243
河合隼雄長官の冗談 247
わたしの知ってる矢川澄子さん 251
黒岩比佐子さんを惜しむ 257
旅の仕方を教わった人 ──紅山雪夫 259
古い友だち 佐藤真 264
同僚教員の村木良彦さん 270
ゆふいん文化・記録映画祭 ──土本典昭ほか 274
neoneo坐で会った萩野靖乃さん 277
松井秀喜選手とちょっとだけ立ち話 279
ジュリーのいた日々 ──沢田研二 281
樹木希林さんとの接近遭遇 286
九代目市川團十郎丈のギャラン 289
バングラディシュのマクブールさん 291
北上へ行ったジョン君 295
中村哲さんのたたずまい 297
わたしの病気を発見してくれた人 ──原田永之助 302

おわりに 322

初出一覧 324
人名索引 [ii-iv]
著者紹介 [i]