『生物多様性という名の革命』

デヴィッド・タカーチ著/狩野秀之・新妻昭夫・牧野俊一・山下恵子訳&岸由二解説

(2006年3月20日刊行,日経BPISBN:4822244865



【目次】
序 5
謝辞 11

第1章 科学と自然と保全の交差点におけるさまざまな緊張 15

第2章 生物多様性の成り立ち 25

アルド・レオポルド/チャールズ・エルトン/レイチェル・カーソン/デヴィッド・エーレンフェルド/生物多様性を考案する

第3章 <生物多様性>という用語はいかに創られたか 59

生物多様性と原生自然/生物多様性と文化の多様性/生物多様性の定義/生態学、進化、そして変化する保全目標/どの種が「偉く」、どの種が「とるにたらない」のか/絶滅危惧手法を回避する/生息場所、生態系、そして生物多様性/生息場所と生態系の保存目標/自然と生物多様性/「生物多様性」対「自然」/反発?/無知からの議論/全体論的な/結論

第4章 多様性の探究−−サイエンススタディーズと環境史の出会い 125

歴史を創る/環境史−−はじめに/自然という観念/「自然の力」としての観念/サイエンススタディーズ−−はじめに/科学の再定義/境界作業/建設的な構成作業にむけて/改宗を説く人々/保全生物学とその責任/生物多様性を支持する生物政治家/改革を目指して/境界作業再び−−多方面での境界の引き直し/スーレと感情/価値中立性/ゆれもどし/主観性の超越/環境史、サイエンススタディーズ、そして生物学者による環境的積極主義の啓蒙

第5章 価値 223

科学的価値/生態学的価値/経済的価値/社会的アメニティとしての価値/バイオフィリア的な価値/生物学者たちはバイオフィリアをどう見ているのか/変容的価値/固有の価値/スピリチュアルな価値/美的な価値/どの価値を選ぶか/なぜ生物多様性に配慮するのか?

第6章 コスタリカ国立生物多様性研究所−− INBio 329

第7章 エドワード・O・ウィルソン 351

第8章 結論 375

解説「生物多様性(biodiversity)という名の革命」(岸由二) 387
訳者あとがき(新妻昭夫) 403
脚注・参考文献 408