『生物系統地理学:種の進化を探る』

ジョン・C・エイビス[西田睦・武藤文人監訳/馬渕浩司・向井貴彦・野原正広訳]

(2008年12月26日刊行,東京大学出版会, xii+304 pp., 本体価格7,600円, ISBN:9784130602198版元ページ

原書:John C. Avise『Phylogeography: The History and Formation of Species』(2000年1月刊行,Harvard University Press, ISBN:0674666380 [hbk] → 版元ページ

【目次】
まえがき i
日本語版まえがき iii
監訳者まえがき(西田睦) iv

第I部 系統地理学の歴史と概念的背景 1

1. 系統地理学の歴史と対象範囲 3
 1.1 ミトコンドリアDNA研究の源流
 1.2 細胞内集団としてのミトコンドリア分子
 1.3 合着理論の概念の源流
 1.4 その他の最近の発展
 まとめ

2. 個体群統計学と系統学の関連 27
 2.1 集団内の母系系統
 2.2 空間的構造を持つ集団への拡張
 2.3 核の遺伝子系譜への拡張
 2.4 母系系列:系統と個体群動態の特別な関連
 まとめ

第II部 種内系統地理学の実例 75

3. 人類の研究から学ぶ 77
 3.1 人口統計学的解釈の精密化
 3.2 他の遺伝子系譜の研究
 まとめ

4. ヒト以外の動物−その種内パターン 95
 4.1 系統地理学の仮説
 4.2 カテゴリーI:分岐の深い遺伝子系統樹
 4.3 カテゴリーII:分岐の深い遺伝子系統樹
 4.4 カテゴリーIII:分岐の浅い遺伝子系統樹
 4.5 カテゴリーIV:分岐の浅い遺伝子系統樹
 4.6 カテゴリーV:分岐の浅い遺伝子系統樹
 4.7 哺乳類
 4.8 鳥類
 4.9 爬虫類と両生類
 4.10 魚類
 4.11 無脊椎動物
 まとめ

第III部 系譜の一致:種分化、さらに種分化を超えて 149

5. 系譜の一致 151
 5.1 様相I:ある遺伝子の形質全般にわたっての一致
 5.2 様相II:複数遺伝子の一致
 5.3 様相III:分布域が重なる種間の一致
 5.4 様相IV:他の生物地理的情報との一致
 5.5 地域的検討:米国南東部
 5.6 その他の複数種にわたる地域調査
 5.7 系譜上の不一致
 5.8 系譜の一致と系統地理学的な深さ
 まとめ

6. 種分化過程と拡張された系譜 199
 6.1 系統地理学と種の起源
 6.2 深い系統地理
 まとめ

概要および系統地理学の未来 236

参考文献 237
監訳者あとがき(武藤文人) 291
索引 293
著者略歴・監訳者略歴・訳者紹介 304