[目]『ユリイカ2018年10月号』特集〈図鑑の世界〉
(2018年10月1日刊行,青土社,東京, 本体価格1,400円, ISBN:9784791703562 → 版元ページ)
特集〈図鑑の世界〉.
【目次】
◇インタビュー――“図鑑の世界”への招待状
人類普遍の図鑑を求めて(荒俣宏|聞き手=編集部) 36-42◇図鑑制作の現場から
大人のための恐竜図鑑(小林快次) 43-45
『リアルサイズ古生物図鑑 古生代編』ができるまで。そして……(土屋健) 46-49
図鑑を作る仕事――小学館の図鑑NEOの立ち上げから『日本魚類館』まで(北川吉隆) 50-53◇詩
アオゲラとヤマゲラ――図鑑について(小笠原鳥類) 54-58◇マンガ――図(によりて)鑑(る)
水族館にて(panpanya) 68-69
記録(コマツシンヤ) 114-115
イーフィの植物図鑑 ~マタタ樹~(奈々巻かなこ) 154-155
深夜のダメ恋図鑑ができるまで(尾崎衣良) 182-183
図鑑と図鑑のようなもの(八木ナガハル) 204-205◇図鑑・原論
名前を知る、工夫を味わう――“図鑑マニア”かく語りき(斎木健一|聞き手=編集部) 59-67
体系化と視覚化――図鑑に見るヴィジュアル思考の背景(三中信宏) 70-77
無限の網と開いた窓――一八世紀フランス『百科全書』から考える図鑑の二つの相(大橋完太郎) 78-84
ゲーテと図鑑(石原あえか) 85-90◇対談
サイエンスの〈扉〉としての図鑑――あるいは分類と系統の交叉点(三中信宏×川上和人) 91-102◇〈見えること〉への希求
これまでの図鑑、これからの図鑑(小田隆) 103-105
『哲学用語図鑑』の作り方(斎藤哲也) 106-109
もっとも普遍的で恒久的な図鑑、元素図鑑(結晶美術館) 110-113◇図鑑的欲望の系譜学
大きなものと小さなもの――図鑑と絵本の出会うところ(寺村摩耶子) 116-124
ずかんの〈譜〉を鑑る愉しみ――図譜の/から逸脱してゆく詩情(大久保ゆう) 125-132
コレクターの精神構造――ささやかだけれど切実な病理(春日武彦) 133-138
南方熊楠と江戸の図鑑『訓蒙図彙』(松居竜五) 139-144
日本・鉱物・図鑑――鉱物図鑑とその戦後(伊藤剛) 145-153
隠喩としての図鑑――中平卓馬『なぜ、植物図鑑か』について(甲斐義明) 156-162◇アンケート:わたしと図鑑 163-168
石川宗生/柞刈湯葉/荻野慎諧/片桐仁/鴻池朋子/小宮山雄飛/酉島伝法/古田一紀/宮内裕賀/吉川浩満/ヨシタケシンスケ◇図鑑をめぐる冒険
人生図鑑(なばたとしたか) 169-172
図鑑が導く妖怪の世界(朝里樹) 173-175
迷走と混沌(沼口麻子) 176-179
おじさんと格闘した日々(なかむらるみ) 180-181◇図鑑的思考の考現学
子供の世界観形成における「怪獣図鑑」の作用について(倉谷滋) 184-189
学習図鑑の定着とその後――のび太はなぜ図鑑に対する態度を変化させたか(森下達) 190-196
図鑑のパノラマ、雑誌のアクチュアリティ(田中里尚) 197-203
キッチュの図鑑――石子順造『ガラクタ百科』を読む(佐藤守弘) 206-213
好きなものを好きなように、どこまでも過剰により愉しく――自主制作メディアにおける「図像」の結び方(阿部純) 214-220
ゲームと図鑑――世界を生成する図鑑/世界を蒐集する図鑑(山本貴光) 221-229
ポケットの中の(はてしない)図鑑(さやわか) 230-237◇資料
世界と出会い直すための図鑑ガイド――明治以降の生物図鑑から(斎木健一) 238-247