『Species: The Evolution of the Idea, Second Edition』落丁事案

John S. Wilkins
(2018年2月刊行, CRC Press[Series: Species and Systematics], Boca Raton, xxxviii+389 pp., ISBN:9781138055742 [hbk] → 目次版元ページ

日頃の行ないが良いせいか,和書・洋書を問わず,落丁本や乱丁本に遭遇したことはこれまでほとんどなかった.ところが,先月ロンドンから届いた新刊本はまるっと20ページほど落丁していて,文献リストのなかばから末尾の索引までが欠落していた.破損本だったら発注した本屋に即クレームすればいいのだが,落丁乱丁本は版元マターの案件なので,さっそく出版社のお客様窓口へ証拠写真数葉とともに連絡メールを送信した.「We Pride Ourselves on Exemplary Customer Service」と謳う学術系大手出版社だが,まずはお手並みを拝見しましょ.すぐに自動返信メールが返ってきて,「最短1日,最長3日」で問題解決すると書かれている.

日本の古本屋>「古本用語集 洋書」を見ると,落丁本や乱丁本は「defective copy」と呼ぶらしい.

翌朝,確かに一晩で返信メールがあり,「密林にクレーム送れ,よろ」とのこと.こりゃ速攻だわなぁ.ということで,amazon.co.uk のクレーム窓口に届け出たら,「はいはい,返送ラベルとかinvoiceはこれね.しっかり梱包して返送よろ」と事務処理は流れるようにさらさら進んだ.

そんなこんなで,あとは郵便局から「国際スピード郵便(EMS)」で発送するだけという朝のひととき.参考:海外通販購入ガイド「海外Amazonの交換・返品について

こちらも速攻で筑波学園郵便局まで出向いてEMS発送の手続きをした.800グラム超だったので郵送料金は3,000円なり — 送料はあとで英国密林から返金される(らしい).きのうからこの落丁本案件でじたばたしたが,やっと【種】の呪いから解き放たれたようだ.お手元にこの本がある人は念のため落丁乱丁の有無をご確認あれ.

数日後,英国密林から「返本届いたよ」メールあり.代わりの本については代金タダで発送したとのことで,注文履歴にすでに登録されていた.あとはEMS代金のリファンドが済めば一件落着.間髪入れず,リファンドのメールが届いた.返金額は8£とのこと.EMS発送には20£かかっているので,1800円ほど損をしたことになるが,まあいいかという気分.[2018年4月17日]

本日,落丁のない “良書” が届いた.[2018年4月19日]