櫻庭由紀子
(2024年3月31日刊行、淡交社、京都, 223 pp., 本体価格1,900円, ISBN:978-4-473-04586-7 → 版元ページ)
【目次】
はじめに 2
1章 演芸速記と言文一致の誕生 11
速記第一号!怪談牡丹燈籠 12三遊亭圓朝が明治にもたらしたもの 22
小説とは何か 文壇の試行錯誤 31
二葉亭四迷の予想外な成功 39
夏目漱石と大衆の笑い 49
2章 高座を「読む」人情噺 59
やまと新聞と演芸速記 60消えた江戸の幽霊、累とお岩 72
速記雑誌の誕生 85
新聞社同士の攻防戦 94
3章 「伝える」ための試行錯誤 105
江戸後期から幕末までの口語体 106江戸っ子と文芸 117
高座の再現と独自性の表現 128
速記と芸人 138
4章 小説と話芸速記の境界線 147
演芸から小説、小説から演芸 148伝説の『百物語』を読む 157
書き講談・立川文庫から大衆文学へ 166
探偵小説誕生前夜 179
涙香以降の名探偵たち 188
5章 演芸速記を読んでみると 199
絶滅危惧種の速記本 200落語は文学か 207
おわりに 214
参考文献 219