権代美重子
(2020年4月20日刊行,法政大学出版局,東京, 252 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-588-30052-3 → 版元ページ )
【目次】
はじめに 3
序章 世界が注目する日本のお弁当文化 13
1 海外のBENTO人気 142 手作り弁当のひろがり 22
3 「お弁当」と日本の食文化の特徴 29
第1章 「働く力」とお弁当 33
1 里の民のお弁当 332 山の民のお弁当 39
3 海の民のお弁当 47
4 「お弁当箱」の用と美 51
5 戦う人々の携行食 55
6 「腰弁当」──泰平の世のお弁当 62
7 戦後復興の力──「ニコヨン」と「ドカ弁」 66
第2章 花見弁当 季節や自然を楽しむお弁当 69
1 サクラ神事と「花見」 692 平安貴族の観桜の宴 71
3 秀吉の「吉野の花見」 74
4 江戸の庶民の年中行事としての「花見」 76
5 花見弁当 79
6 花見のお弁当箱 86
7 世相を映す「師匠の花見」──弁当二千人前・弁当長持十五棹 91
8 季節と自然はお弁当を楽しむための舞台装置 99
第3章 観劇弁当 芝居と一体化して楽しむお弁当 103
1 庶民の大娯楽「歌舞伎」 1032 「宮地芝居」の継承──「大鹿歌舞伎」と「ろくべん」 106
3 江戸の芝居見物──一日がかりの大娯楽 109
4 芝居茶屋の食事──『宴遊日記別録』 から 113
5 食べながらの芝居見物 117
6 「かべす」の楽しみ 119
7 歌舞伎の変身──大衆演劇から芸術へ 127
第4章 駅弁 旅情を楽しむお弁当 131
1 フランス、パリ・リヨン駅の駅弁テスト販売 1312 駅弁の魅力──「掛紙」 134
3 「駅弁」お弁当箱の魅力 139
4 駅弁の「盛り付け」の魅力 144
5 駅弁の歴史 147
6 駅弁販売法今昔 158
第5章 松花堂 おもてなしのお弁当 165
1 「松花堂」の誕生 1652 「松花堂」の工夫 166
3 「松花堂」と茶道 169
4 「松花堂」と「懐石」 174
5 「松花堂」考案者、湯木貞一 177
第6章 食の思想とお弁当 183
1 神への畏敬と感謝から 1832 命への畏敬──「包丁式」 190
3 「食法一体」──食と生き方を重ねる 195
4 『赴粥飯法』──受食の作法 200
5 食の思想の浸透 206
第7章 社会の変化とお弁当 211
1 お弁当の社会的役割 2112 ライフスタイルの変化と価値観の多様化 216
3 ICTとお弁当 226
4 「手作り弁当」の趣味化 232
おわりに 239
参考文献資料 242
あとがき 249