米虫正巳
(2021年3月9日刊行,講談社[講談社選書メチエ・745],東京, 478 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-06-522866-1 → 版元ページ)
『デヴォン紀大論争:ジェントルマン的専門家間での科学知識の形成』目次
マーティン・J・S・ラドウィック[菅谷暁訳]
(2021年2月10日刊行,みすず書房,東京, xxxiv+705+109 pp., 本体価格18,000円, ISBN:978-4-622-08935-3 → 版元ページ)
“屹立” しまくる850ページ! ここはやはり原本と訳本を横に並べないといけないところだろう:Martin J. S. Rudwick『The Great Devonian Controversy: The Shaping of Scientific Knowledge among Gentlemanly Specialists』(1985年刊行,The University of Chicago Press, Chicago, xxxiv+494 pp., ISBN:0-226-73101-4 [hbk]).
【目次】
図版一覧 xii
凡例 xviii
序文 xix
登場人物 xxvii
第1部 舞台を設定する
第1章 歴史的顕微鏡のもとでの科学研究 3第2章 ジェントルマン的討論の闘技場 23
第3章 地球を解き明かす 57
第2部 プロットの展開
第4章 序幕 グレイワッケを解きほぐす 85第5章 論争が公のものになる 127
第6章 漸移系を飼い馴らす 179
第7章 真価が問われるデヴォンシャー 213
第8章 解釈をめぐる工作 265
第9章 議論の方向を変える 315
第10章 衝突する大著 369
第11章 再生するデヴォン系 407
第12章 大陸を征服する 447
第13章 合意をつくりだす 513
第14章 自然化されたデヴォン系 553
第3部 行動の分析
第15章 論争の形状 597第16章 自然的知識の形成 639
付録 683
訳者あとがき 691
文献目録 [83-109]
原注 [18-82]
索引 [1-17]
『別府』感想
芹沢高志
(2020年11月20日刊行,ABI+P3,東京, 190 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-904965-13-9 → 版元ページ)
読了.別府の北浜を中心に鉄輪・浜脇を含むエリアをめぐるエッセイ集.類書である:山出淳也『BEPPU PROJECT 2005 – 2018』(2018年10月13日刊行,NPO法人BEPPU PROJECT,別府, 345 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-9909005-0-2 → 読売新聞書評|版元ページ)と松田法子著|古城俊秀監修『絵はがきの別府:古城俊秀コレクションより』(2012年5月30日刊行,左右社,東京,本体価格3,500円,314 pp., ISBN:978-4-903500-75-1→ 目次|版元ページ)">目次|版元ページ)を再読しようか.今年の師走にはまた別府滞在の予定だ.
『月刊みすず(63巻1号[no. 700]2021年1-2月合併号)』+次点5冊
(2021年2月1日発行,みすず書房,東京,本体価格300円 → 版元ページ)
この「2020年読書アンケート特集号」があれば,しばらくの間は “活字飢餓” に陥らなくてすむ.ワタクシがセレクトした5冊は(pp. 77-78)は下記の通り.次点5冊と合わせてリストアップする.
今年の5冊
【書名】『「色のふしぎ」と不思議な社会:2020年代の「色覚」原論』
【著者】川端裕人
【刊行】2020年10月25日
【出版】筑摩書房,東京
【ISBN】978-4-480-86091-0【書名】『統計学を哲学する』
【著者】大塚淳
【刊行】2020年10月30日
【出版】名古屋大学出版会,名古屋
【ISBN】978-4-8158-1003-0
【書評】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2020/12/22/062021
【書名】『採集民俗論』
【著者】野本寛一
【刊行】2020年11月20日
【出版】昭和堂,京都
【ISBN】978-4-8122-1823-5
【目次】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2020/12/20/070928
【書名】『幻のアフリカ納豆を追え!:そして現れた〈サピエンス納豆〉』
【著者】高野秀行
【刊行】2020年8月25日
【出版】新潮社,東京
【ISBN】978-4-10-340072-1【書名】『ジビエレシピ:プロのためのジビエ料理と狩猟鳥獣』
【著者】ブルーノ・ドゥーセ[小宮輝之・山口杉朗監修|柴田里芽訳]
【刊行】2020年9月25日
【出版】グラフィック社,東京
【ISBN】978-4-7661-3351-6次点の5冊
【書名】『種を語ること、定義すること:種問題の科学哲学』
【著者】網谷祐一
【刊行】2020年12月20日
【出版】勁草書房,東京
【ISBN】978-4-326-10288-4【書名】『サードプレイス:コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」』
【著者】レイ・オルデンバーグ[忠平美幸訳]
【刊行】2013年10月25日
【出版】みすず書房,東京
【ISBN】978-4-622-07780-0
【目次】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2020/07/10/050456
【書名】『京大的文化事典:自由とカオスの生態系』
【著者】杉本恭子
【刊行】2020年6月25日
【出版】フィルムアート,東京
【ISBN】978-4-8459-1823-2
【目次】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2020/07/25/070929
【書名】『マルジナリアでつかまえて:書かずば読めぬの巻』
【著者】山本貴光
【刊行】2020年7月31日
【出版】本の雑誌社,東京
【ISBN】978-4-86011-445-9【書名】『我々みんなが科学の専門家なのか?』
【著者】ハリー・コリンズ[鈴木俊洋訳]
【刊行】2017年4月27日
【出版】法政大学出版局[叢書・ウニベルシタス 1055],東京
【目次】https://leeswijzer.hatenadiary.com/entry/2020/08/02/051912
『次なるパンデミックを回避せよ:環境破壊と新興感染症』
井田徹治
(2021年2月25日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・301],東京, viii+133 pp., 本体価格1,300円, ISBN:978-4-00-029701-1 → 版元ページ)
『別府』
芹沢高志
(2020年11月20日刊行,ABI+P3,東京, 190 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-904965-13-9 → 版元ページ)
2012年に別府で開催された別府現代芸術フェスティバル〈混浴温泉世界〉にあわせて刊行された本の新装版.ワタクシはそのとき別府に潜伏していたのでこのイベントのことはよく知っている.
『「三代目」スタディーズ:世代と系図から読む近代日本』
鈴木洋仁
(2021年2月20日刊行,青土社,東京, 261+ix pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-7917-7355-8 → 版元ページ)
ご恵贈まことにありがとうございました.澁澤栄一よりも澁澤敬三が好きなワタクシとしては「三代目」はとてもキャッチーです. “蟲” 一匹捕捉 —— p. 249:「BORTHERS」→「BROTHERS」.