杉本恭子
(2020年6月25日刊行,フィルムアート,東京, 319 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-8459-1823-2 → 版元ページ)
京大の “なか” を見る本.読売新聞はここのところ「発酵本」と「京都本」を取り上げる確率が高いというオモテの声があるが,読書委員の構成を見ればそれは想定内の事態だろう.
【目次】
はじめに 3
京都大学ざっくり略年表 6
京大的文化的キャンパスマップ 12
序章:折田先生像と「自由」 19
折田彦市 23/折田先生像(銅像) 26/折田先生像(ハリボテ) 29/当局の看板 31/折田先生を讃える会 35コラム:自由の学風 39
1章:教養部とA号館 43
教養部 47/森毅 50/バリケード・ストライキ 53/A号館 56/A地下 59/キリン 61/国際高等教育院構想 63/京大変人講座 66コラム:教養部解体 68
2章:西部講堂 73
西部講堂 77/MOJO WEST 81/西連協 83/CRY DAY EVENT 87/大屋根 92/RADIO FREEDOM 95コラム:学生など当事者 97
3章:やぐらとこたつ
やぐら 107/こたつ 110/小屋 113/石垣★カフェ 115/くびくびカフェ 120/きんじハウス 125/ブンピカ 131/サウンド・デモ 134/総長団交 137コラム:こたつから始まる自治 144
ここでちょっとお勉強1:学問の自由と大学の自治 148
4章:自治寮 157
吉田寮 161/吉田寮食堂 168/厨房 172/旧印刷室 175/オールジェンダートイレ 177/ストーム 180/吉田寮祭 182/熊野寮 184/熊野寮祭 188/KMN48 191/ガサ入れ 193/地塩寮 196/WEEKEND CAFE 198コラム:「住む」を問い直す場所 202
ここでちょっとお勉強 2:京大と大学改革 208
5章:受け継がれ、生み出される空間 219
タテカン 223/ごりらとスコラ 227/吉田寮第二次在寮期限 230/百万遍クロスロード 237/くまのまつり 240/ワークショップくまの 243/オルガ先生像 246/卒業式コスプレ 250/京都大学新聞 253コラム「長い歴史のなかの「今」を見る」 256
終章:今は個々バラバラの細流であっても 263
インタビュー:森見登美彦氏に聞いてみた:「京大」と「自由」の語りづらさについて 284
京大的文化の主なできごと年表 304
杉本恭子さんの本に寄せて[尾池和夫] 314
あとがき 318
主要参考文献 319