『林芙美子 巴里の恋:巴里の小遣ひ帳・一九三二年の日記・夫への手紙』今川英子(編)

(2004年11月25日刊行,中公文庫,isbn:4122044545



分野を問わず,日記と伝記は守備範囲ということで.出世作『放浪記』の印税でパリ外遊を果たした林芙美子の旅程が解説に載っている.それを見ると曽田英夫幻の時刻表』(2005年1月20日刊行,光文社新書190,ISBN: 4-334-03290-7)の第1章に書かれている「東京→巴里」の鉄路がそのまま再現されていてびっくりする.当時は航路よりも鉄路の方がヨーロッパにたどり着くための最短コースだったということ.意外や意外.