『出版流通合理化構想の検証:ISBN導入の歴史的意義』

湯浅俊彦

(2005年10月5日刊行予定,ポット出版ISBN:4939015807



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【目次】
まえがき

●第1章 日本図書コード導入問題研究の背景と動機
1・1 日本図書コード導入問題の概要
 1・1・1 日本図書コード管理委員会の発足とその構成
 1・1・2 出版流通対策協議会の反対
 1・1・3 日本図書コードの定義と概要
1・2 日本図書コード問題研究の不在
1・3 図書館界と出版界の視点の相違

●第2章 日本図書コード導入の経緯
2・1 日本書籍出版協会と出版情報一元化構想
2・2 国立国会図書館のはたした役割

●第3章 日本図書コード導入の意義
3・1 出版流通の円滑化
3・2 資料収集と情報公開の促進
3・3 図書館の総合目録の作成
3・4 図書・印刷カードの発注
3・5 貸出記録の作成
3・6 日本図書コード導入効果と図書館

●第4章 導入反対運動とその根拠
4・1 不透明な委員会設立背景
4・2 中小出版社への差別的取り扱い
4・3 取次支配拡大の危機と書店のコスト負担増
4・4 通商産業省による出版管理と国立国会図書館による出版統制
4・5 図書館利用者の貸出記録管理
4・6 類似する構造と繰り返される論議

●第5章 出版流通合理化への影響
5・1 日本書店組合連合会によるSA構想
5・2 書店のSA化と情報戦略
5・3 出版業界VANの構築
5・4 書籍JANコードの導入問題
5・5 EDIシステムの進展
5・6 取次のFA化と共同倉庫構想の挫折、そして出版SCMへ

●第6章 結論│書誌情報・物流情報のデジタル化前史としての日本図書コード導入問題
あとがき

索引
索引項目
引用文献・参考文献
日本図書コード関連年表
日本図書コード関係文献年表
資料◎01 声明・本の背番号制の強行に反対する
資料◎02 問題点とは何か
資料◎03 申入書
資料◎04『日本書籍総目録』81年版に出稿を拒否します