→ アップデート:〈6-September-2011版〉.
数理統計研修の受講生から,「統計学の参考図書を紹介してほしい」との依頼があったので,下記のような「お誘い本リスト」をつくってみた.“門前”から“門”までの「参道」がやや長い気がするが,そこは気の迷いや逡巡が憑いてまわる相手のために,ということでご容赦を.また,いったん“入門”してしまった後は,手法ごとにそれぞれ適切な本(中級書)がきっとあると思うが,上のリストではそこまでは考えていない.ただし,ぼくの担当している講義が「実験計画法」だったりするので,この分野については数冊選んで,リストに付けた.なお,〈R〉に関する参考書は別のリストを参照されたい.
ご意見などありましたら,ご連絡ください.
門前で迷っている人のためのコミック系入門書
- 高橋信『マンガでわかる統計学』(2004年7月刊行,オーム社,ISBN:4274065707→版元ページ)
- 高橋信『マンガでわかる統計学:回帰分析編』(2005年9月刊行,オーム社,ISBN:4274066142→版元ページ)
- 高橋信『マンガでわかる統計学:因子分析編』(2006年10月刊行,オーム社,ISBN:4274066622→版元ページ)
次は統計学史本
- デイヴィッド・サルツブルグ『統計学を拓いた異才たち:経験則から科学へ進展した一世紀』(2006年3月刊行,日本経済新聞社,ISBN:4532351944→目次|書評)
- 安藤洋美『多変量解析の歴史』(1997年2月刊行,現代数学社,ISBN:476870235X)
- C・R・ラオ『統計学とは何か:偶然を生かす』(1993年12月刊行,丸善ISBN:4621039075)※
入門の覚悟を決めた人のための本
- 粕谷英一『生物学を学ぶ人のための統計のはなし:きみにも出せる有意差』(1998年3月刊行,文一総合出版,ISBN:4829921234→書評と目次)
- 佐藤俊哉『宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ』(2005年12月刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー114].ISBN:4000074547→版元ページ)
- 東京大学教養学部統計学教室(編)『統計学入門』(1991年7月刊行,東京大学出版会,ISBN:4130420658)
- 東京大学教養学部統計学教室(編)『自然科学の統計学』(1992年8月刊行,東京大学出版会,ISBN:4130420674)
- 山田作太郎・北田修一『生物統計学入門』(2004年4月刊行,成山堂書店,ISBN:4425824334)
ひたすらヴィジュアル系な入門書
- 市原清志『バイオサイエンスの統計学:正しく活用するための実践理論』(1990年3月刊行,南江堂,ISBN:4524220364)
- 市原清志・岩本美江子『カラーイメージで学ぶ統計学の基礎』(2006年10月刊行,日本教育研究センター,ISBN:4890261230)
実例ごりごり系な電話帳(厚い重い苦しい)
- R・R・ソーカル&F・J・ロルフ『生物統計学』(1983年10月刊行,共立出版,ISBN:4320052684)
- G・W・スネデッカー&W・G・コクラン『統計的方法(原書第6版)』(1972年7月刊行,岩波書店)※
統計学辞典(困ったときのための)
- 竹内啓他(編)『統計学辞典』(1989年12月刊行,東洋経済新報社,ISBN:4492010386)※
すでに入門してしまった人のための次なる本(実験計画法まわり)
- 永田靖『入門実験計画法』(2000年6月刊行,日科技連,ISBN:4817103825)
- 石村貞夫『分散分析のはなし』(1992年2月刊行,東京図書,ISBN:4489003803)
- 永田靖・吉田道弘『統計的多重比較法の基礎』(1997年11月刊行,サイエンティスト社,ISBN:4914903466)
- 永田靖『サンプルサイズの決め方』(2003年9月刊行,朝倉書店,ISBN:4254126654)
- 奥野忠一『農業実験計画法小史』(1994年10月刊行,日科技連,ISBN:4817103809)※
ややイノチ懸け系な数理統計学書(オプショナル・ツアーは登攀不能?)
- 竹村彰通『現代数理統計学』(1991年12月刊行,創文社,ISBN:4423895080→目次)
- 竹村彰通『多変量推測統計の基礎』(1991年9月刊行,共立出版,ISBN:4320014480→目次)
- C・R・ラオ『統計的推測とその応用』(1977年11月刊行,東京図書,ISBN:4489001746)※
なお,「※」印の本は,新刊での入手は現在不可能と思われる.