『異端の統計学 ベイズ』

シャロンバーチュ・マグレイン[冨永星訳]

(2013年10月29日刊行,草思社,東京,510 pp., 本体価格2,400円,ISBN:9784794220011目次版元ページ

昼休み,北風に吹かれつつ残りの部分を読み進む.この本の “ベイズ寄り” の記述は “頻度主義バイアス” のかかった統計学史を中和するためか.『異端の統計学 ベイズ』とデュエルさせる相手は,デイヴィッド・サルツブルグ[竹内惠行・熊谷悦生訳]『統計学を拓いた異才たち:経験則から科学へ進展した一世紀』(2010年4月1日刊行,日本経済新聞出版社日経ビジネス人文庫1143],東京,504 pp.,税込価格1,200円,ISBN:9784532195397版元ページ)がふさわしいだろう.両者の審判を務めるのはもちろんイアン・ハッキング[広田すみれ・森元良太訳]『確率の出現』(2013年12月28日刊行,慶應義塾大学出版会,東京,viii+394 pp., 本体価格3,800円,ISBN:9784766421033版元ページ)だ.そして,そして,場外から “尤度主義” の御旗を掲げて乱入するのはエリオット・ソーバー[松王政浩訳]『科学と証拠:統計の哲学 入門』(2012年10月20日刊行,名古屋大学出版会,名古屋,x+244 pp., 本体価格4,600円,ISBN:9784815807122情報版元ページ).