調べものをしていてたまたま遭遇したサイト〈Полнотекстовая библиотека〉の中に,『БСЭ』こと『ソビエト大百科事典』が全文読めるサイトが入っていた:〈Большая советская энциклопедия〉.
『БСЭ』の最も新しい第3版のサイトは別にあるのだが,どうやら有料らしい.それに対して,上のサイトはその前の第2版を公開したもののようで,オンラインでの閲覧上とくに何の制約もなく全文を読むことができる(ただし事典の全項目がオンライン公開されているかどうかは確認していない).
まずは,進化学関連の項目をいくつかチェックしてみたのだが,項目によってはいずれも記述がとても詳細にわたり,旧ソビエトの政治状況を反映したところもあったりして,おもしろい.今回ついばんでみたのは:《Charles Robert Darwin(Чарлз Роберт Дарвин)》,《evolutionary theory(Эволюционное учение)》,《phylogenesis(Филогенез)》,《systematics(Систематика)》,《taxonomy(Таксономия)》,《species(Вид)》,そして《speciation(Видообразование)》.
紙版の『ソビエト大百科事典』は,第2版(1950〜58年刊行)が「53巻」,第3版(1970〜81年刊行)が「32巻」というとてつもなく浩瀚な百科事典らしい.日本で買えば20〜30万円はするようだ.こういう事典がオンライン化されていることの恩恵は大きい.
—— いずれにせよ,キリル文字が苦にならない方はぜひどーぞ.