『動物分類学』

松浦啓一

(2009年4月6日刊行, 東京大学出版会, vi + 139 pp., 本体価格2,400円,ISBN:9784130622165 [pbk] → 目次版元ページ

生物多様性科学」の観点から書かれた動物分類学の入門教科書.実例のほとんどは著者が専門とする魚類から取られている.分類学に関心を持つ裾野を広げようという目的で書かれた本なので,「アブナい場所」は注意深く回避する教育的配慮がなされているようだ.考えてみると,「動物分類学」のこのような入門書はひさしぶりの出版ではないだろうか(同じ東大出版会のかつての〈UPバイオロジー〉シリーズの高木本とか佐々治本を想起させる).