四方田犬彦
(1999年2月20日刊行,七月社,東京,373 pp.,本体価格2,600円,ISBN:4879440191 → 目次)
本書は,内容的には:四方田犬彦『歳月の鉛』(2009年5月20日刊行,工作舎,東京,342 pp.,本体価格2,400円,ISBN:9784875024194 → 版元ページ)に続くおよそ20年間(1979年〜1997年)にわたる日記である.以前読んだことがある:四方田犬彦『月島物語ふたたび』(2007年1月20日刊行,工作舎,ISBN:9784875023999 → 目次|書評|版元ページ)の期間(1989年〜1993年)もこの日録本には含まれている.三段にびっしり組まれた高密度活字本だ.
四方田犬彦『ハイスクール1968』(2004年2月刊行,新潮社,ISBN:4103671041)も合わせれば,途中のブランクはあるものの,これらの「日記」は全体として実に30年間という長きに及ぶ時代が書き綴られたことになる. —— もう少し時間の余裕ができたら,こういう本もゆっくり読みたいなあ…….