『本を生みだす力:学術出版の組織アイデンティティ』

佐藤郁哉・芳賀学・山田真茂留

(2011年2月15日刊行,新曜社,東京,x+568 pp., 本体価格4,800円, ISBN:9784788512214版元ページ

今年はじめに出版されて以来,ずっと逡巡していたのだが,やっぱり買うしかないかと観念した.海外の専門書には査読付き論文並みの“レフリー”がつくことは知っていたが,本書にはそのような制度について比較検討されている.日本の専門書出版とのちがいが気になるところ.理系の専門書でも同様の“レフリー”が日常的になれば,研究者が「本を執筆する」インセンティヴが格段に上がるにちがいないと思う.個人的には名古屋大学出版会のケーススタディーを入れてほしかったな.