「日録十周年」

ワタクシの「日録の書庫」を見ると,日録を公開し始めたのはちょうど10年前の「2003年4月24日」だ.ということは,その前日4月23日に diary.html を書きだしたことになる.十年間よく続きました.最初に「「思い立ったが吉日」というのはウソですな.まさに「魔がさした」という表現がぴったし.ま,きっかけは何であれ,今日から自分のホームページをつくることにしました」と書いたように,あまり深く考えずに日録をつけはじめたようすがありあり.「継続こそ命」と看板を高く掲げてしまうとかえって長続きしないので,「気がついたら継続していた」ということ. “文字ライフログ” としての日録はすでにからだの一部になっている.

最初期の diary.html は Adobe InDesign で整形したものを html 出力するというおそるべき手順でつくられていた.ダイレクトに html を編集し始めたのはずいぶんあとになってから.いまも diary.html の冒頭に残存する「」は開設当時をしのばせる “痕跡器官” みたい.あえて消さない.

日録「29 april 2003(火)」には Ludwig Wittgenstein「How small a thought it takes to fill a whole life!(どんな些細なことでも一生を埋めるには十分である)」が登場する.この格言は「If you want to go down deep you do not need to travel far」と続く.Cf: Steve Reich - Proverb