『大英帝国は大食らい:イギリスとその帝国による植民地経営は、いかにして世界の食事をつくりあげたか』目次

ジー・コリンガム[松本裕訳]
(2019年3月30日刊行,河出書房新社,東京, 398+XLVII pp., 本体価格3,200円, ISBN:9784309227597版元ページ

大英帝国はその植民地だった国々の食文化にどのような影響を及ぼしたか.著者は10年あまり前に同じ河出書房新社から出た『インドカレー伝』の著者.

【目次】
はじめに 13

第1部

第1章 ポーツマスの港に停泊したメアリー・ローズ号では魚の日だった話 19
第2章 ジョン・ダントンがオートケーキとバターで煮たノウサギをコンノートの山小屋で食べた話 35
第3章 ホロウェイ一家がトウモロコシ粉のパンと塩漬けの牛肉入りサコタッシュをニューイングランドのサンドイッチで食べた話 53
第4章 ジェームズ・ドラックス大佐がバルバドス島のサトウキビ農園で宴を催した話 71
第5章 ラ・ベリンゲールがアフリカ西岸でシュール・ミシェル・ジャジョレ・ド・ラ・クールブをアメリカ産のアフリカ料理でもてなした話 91
第6章 サミュエルとエリザベス・ピープスがコヴェント・ガーデンのフレンチレストランでピジョン・ア・レステューヴェとブッフ・ア・ラ・モードを食した話 109

第2部

第7章 レイサム一家がランカシャー州スキャリスブリックで牛肉とジャガイモのシチュー、糖蜜がけプディングを食べた話 127
第8章 奴隷の一家がサウスカロライナのミドルバーグ農園でトウモロコシ粥とフクロネズミを食べた話 145
第9章 レディ・アン・バーナードが喜望峰への船旅で絶品の夕食を楽しんだ話 165
第10章 自由の息子たちがボストンのマーチャンツ・ロウにあるゴールデン・ボール亭でラム・パンチを飲んだ話 187

第3部

第11章 カマラがビハール州パトナ近郊で家族のために料理をした話 207
第12章 サラ・ハーディングと家族がニュージーランドのホークス・ベイ、ワイパワでおいしい食事をたらふく食べて太った話 227
第13章 フランク・スワンネルがブリティッシュ・コロンビアで豆のシチュー、種なしパンとプルーンパイを食べた話 245
第14章 ダニエル・タイアーマン牧師とジョージ・ベネット氏がソシエテ諸島のライアテア島でティーパーティーに出席した話 267

第4部

第15章 ダイアモンド鉱山労働者たちが雨季にガイアナの酒場でイグアナカレーをこしらえた話 283
第16章 バートン家がマンチェスターのロンドン・ロードにあるスラム地区でウィルソン家をお茶でもてなした話 301
第17章 プラカーシュ・タンドンがマンチェスター公営住宅で大家の一家と日曜日のローストを楽しんだ話 317
第18章 イリオのレシピが変わった話 337
第19章 歩兵のR・L・クリンプが北アフリカの砂漠にある前線野営地で缶詰牛肉とサツマイモを食べた話 351
第20章 オールドノウ氏が帝国のプラムプディングを作る夢を見た話、およびブリジット・ジョーンズが新年にウナ・オルコンベリー主催の七面鳥カレービュッフェの昼食会に出席した話 367

 

謝辞 389
訳者あとがき 392

 

皿の上の帝国主義 —— 解説にかえて[藤原辰史] 395

 

図版クレジット [XLVII]
参考文献 [XXV-XLVI]
註 [I-XXIV]