アナ・チン[赤嶺淳訳]
(2019年9月17日刊行,みすず書房,東京, xiv+441+xxiv pp., 本体価格4,500円, ISBN:9784622088318 → 版元ページ)
『きのこのなぐさめ』は内省的な本だったが,この新刊は資本主義を超える “マツタケ世界論” かな.ワタクシ的には民俗生物学本と受け取れるけど.
【目次】
絡まりあう v
プロローグ 秋の香 3
第1部 残されたもの 19
1 気づく術 252 染めあう 43
3 スケールにまつわる諸問題 57
幕間 かおり 71
第2部 進歩にかわって――サルベージ・アキュミュレーション 85
4 周縁を活かす 91フリーダム…… 109
5 オレゴン州オープンチケット村 1116 戦争譚 131
7 国家におこったこと――ふたとおりのアジア系アメリカ人 149
移ろいゆきながら…… 165
8 ドルと円のはざま 1679 贈り物・商品・贈り物 185
10 サルベージ・リズム――攪乱下のビジネス 199
幕間 たどる 209
第3部 攪乱――意図しえぬ設計 225
11 森のいぶき 231マツのなかからあらわれる…… 249
12 歴史 25113 蘇生 269
14 セレンディピティ 289
15 残骸 309
ギャップとパッチで…… 325
16 科学と翻訳 32717 飛びまわる胞子 345
幕間 ダンス 365
第四部 事態のまっただなかで 379
18 まつたけ十字軍――マツタケの応答を待ちながら 38719 みんなのもの 399
20 結末に抗って――旅すがらに出会った人びと 415
胞子のゆくえ――マツタケのさらなる冒険 425
マツタケにきく――訳者あとがき 431
本書で引用された文献の日本語版と日本語文献 [xix-xxiv]
索引 [i-xviii]