『進化理論の構造 I』目次

ティーヴン・ジェイ・グールド[渡辺政隆訳]
(2021年11月20日刊行,工作舎,東京, 808 pp., 本体価格9,000円,ISBN:978-4-87502-534-4版元ページ


【目次】

1章 進化理論の構造を定義し改訂する 19

 第1節  科学理論は本質と歴史を必要とする 20
 第2節  進化理論の構造——ダーウィン理論のロジックの中心をなす三つの特徴を改訂する 35
 第3節  弁明——アポロギア・プロ・ヴィタ・スア 52
 第4節  長い発展のための要約 83

第1部 ダーウィン流ロジックと論争の歴史



2章 ダーウィニズムの本質と現代正統派理論の基盤——『種の起源』の解釈 141

 第1節  小規模な革命 142
 第2節  歴史方法論者としてのダーウィン 149
 第3節  哲学の革命家としてのダーウィン 176
 第4節  重要さの判断 240

3章 階層理論の種子 251

 第1節  二要因説における現代進化理論の誕生とラマルク 252
 第2節  ダーウィンの反応に関する間奏曲 282
 第3節  階層なきアルマハトはない——生殖質淘汰に関するヴァイスマン 290
 第4節  個体内淘汰における階層論のヒント——分岐の原理に関するダーウィン 326

4章 内的要因論と形態の法則——機能論に替わるダーウィン以前の考え方 363

 第1節  プロローグ——ダーウィンの運命の決断 364
 第2節  自然界における神の栄光を称える二つのやり方 376
 第3節  最強のフォルマリズムとしてのプランの一致——ダーウィン以前の論争 405
 第4節  ダーウィンが構造的拘束に寄せた限定的ではあるが強い関心 469

5章 ゴールトンの多面体の実り多き切子面——ダーウィン以後のフォルマリズムにおける経路と跳躍進化 485

 第1節  ゴールトンの多面体 486
 第2節  経路と一方通行としての定向進化説——ダーウィニズムの過小評価 499
 第3節  内的推進力説としての跳躍説——ダーウィニズムを周辺的原因へと追いやるためのフォルマリズム第二の戦略 555

6章 地質学の舞台におけるパターンと前進 647

 第1節  ダーウィンと生物的競争の果実 648
 第2節  地質学の舞台上の斉一性 666

7章 限定的な総意としての現代総合説 697

 第1節  なぜ総合説なのか? 698
 第2節  限定としての総合説 702
 第3節  総合説の硬直化 720
 第4節  ダーウィンの三本の太枝のうちの残る二つの硬直化 753
 第5節  誇張されすぎた疑念から限度を超えた確信へ 783