『進化理論の構造 I・II』登攀記録(第4章)

ティーヴン・ジェイ・グールド[渡辺政隆訳]
(2021年11月20日刊行,工作舎,東京, 808 + 1,120 pp., 本体価格9,000円 [I]/11,000円 [II],ISBN:978-4-87502-534-4 [I] | ISBN:978-4-87502-535-1 [II] → 目次 [I]目次 [II]版元ページ [I]版元ページ [II]

第4章の登攀記録:2022年1月11日(火)〜12日(水) ——

  • #進化理論の構造 第4章「内的要因論と形態の法則——機能論に替わるダーウィン以前の考え方」第1節(pp. 363-375)読了.「原型」・「機能」・「歴史」の三つ巴の論争の展開. posted at 11:31:23
  • #進化理論の構造 第4章「内的要因論と形態の法則——機能論に替わるダーウィン以前の考え方」第2節「自然界における神の栄光を称える二つのやり方」(pp. 376-404)読了. “フォルマリスト” たるウィリアム・ペイリーの『自然神学』とルイ・アガシ『分類論』の掘り起こし. posted at 09:57:42
  • #進化理論の構造 アガシの『分類論(Essay on Classification)』(1857)は体系学のひとつの理念を結晶化させた著作で,今も参照する価値がある.原書はもちろんすでに電子化公開 www.biodiversitylibrary.org/bibliography/1… されているが,Dover からペーパーバック版(Edward Lurie 編)としても出されている. posted at 10:03:52
  • #進化理論の構造 第4章「内的要因論と形態の法則——機能論に替わるダーウィン以前の考え方」第3節「最強のフォルマリズムとしてのプランの一致——ダーウィン以前の論争」(pp. 405-468)読了.ゲーテ,ジョフロア,キュヴィエ,その他の Naturphilosophen たちのこと. posted at 11:23:52
  • #進化理論の構造 フォルマリスト(構造論者)たるキュヴィエに対するファンクショナリスト(機能論者)としてのジョフロアの立ち位置.そして,構造 vs 機能をめぐる1830年の「キュヴィエ–ジョフロア論争」の意味と誤読についてくわしく論じられている. posted at 11:31:53
  • #進化理論の構造 ここの箇所では,Toby A. Appel 1987 The Cuvier-Geoffroy Debate (西村顕治訳 1990, 時空出版)と E. S. Russell 1916. Form and Function が頻繁に言及されている. posted at 11:33:45
  • #進化理論の構造 さらに,イングランドの “大陸的” な構造論者リチャード・オーエンへの言及が続く.チャールズ・ダーウィンに敵対した “ヒール” としての印象だけが現在まで残るが,構造論をプラトン的「原型(archetype)」にまで昇華した功労者としての役割が強調されている. posted at 11:35:39
  • #進化理論の構造 リチャード・オーエンはともすれば “妖怪” みたいな描かれ方をされてきた.T. H. ハクスリーぞっこんの某大学院大学学長は「オーエン? ハンサムじゃないからやだぁ」と一刀両断したほどだ.オーエン必読書:Nicolaas Rupke 1994. Richard Owen: Victorian Naturalist. U Chicago Pr. posted at 11:41:15
  • #進化理論の構造 第4章「内的要因論と形態の法則——機能論に替わるダーウィン以前の考え方」第4節「ダーウィンが構造的拘束に寄せた限定的ではあるが強い関心」(pp. 469-484)読了.ダーウィン自然淘汰の機能論に立ちながらも,成長の相関という構造論的テーマに関心を持ち続けたこと.第5章へ進む. posted at 12:29:03