2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『ダンボールハウス』

長嶋千聡 (2005年9月10日刊行,ポプラ社,ISBN:4591088308) 去年に出てすぐ買おうと思って忘れていた本.著者の学部卒業論文の単行本化だそうだ.こういうテーマを見つけるのが勝因だったのだろう.指導教官による解説記事の中で,今和次郎の「考現学」と…

『赤坂檜町テキサスハウス』

永六輔・大竹省二 (2006年3月30日刊行,朝日新聞社,ISBN:4022500832) 大竹省二撮影の写真をじっくり読む本.敗戦直後から1960年前後までの“テキサスハウス”に終結した人びとの懐古譚.著者たちの世代は“老人顔”しか今まで知らなかったのだが,大竹省二の…

『Systematics』

Don Hegberg (1977年刊行,Pasadena [Privately printed],ISBN:なし) 何年もの間ずっと行方知れずだった本.「普遍体系学」(大文字の“Systematics”)をぶち上げた大著 で,ペーパーバックにして750ページもあるこの本は,万物の「体系化哲学」としての“S…

『生物多様性という名の革命』

デヴィッド・タカーチ (2006年3月20日刊行,日経BP,ISBN:4822244865) 原書出版から10年後に翻訳が出るとはね.狩野秀之・新妻昭夫・牧野俊一・山下恵子訳&岸由二解説とのこと(ほー).多くの著名研究者へのインタビューを通じて,「生物多様性」の今日…

『中国性愛博物館』

劉達臨 (2006年2月23日刊行,原書房,ISBN:4562039817) 【書評(まとめて)】おお,これは…….総天然色というのがスバラシイ!が,何よりもよくぞここまで“蒐集”し尽くしたものよと感動すること請け合い.あれまあ,なんと.ほほー,そーですか.うわっ.…

『バーのある人生』

枝川公一 (2006年2月25日刊行,中央公論新社[中公新書1835], ISBN:4121018354) 棒高跳びや走り高跳びの話ではござらぬ.嗚呼,かような“庵”に隠れたいなあ,籠りたいなあ.

『知のツールとしての科学:バイオサイエンスの基礎はいかにして築かれたか(上・下)』

ジョン・A・ムーア著/青戸偕爾訳 (2003年1月15日刊行,学会出版センター,ISBN:4762230073 [上巻] / ISBN:4762230081 [下巻]) 【目次】 ――上巻―― はじめに v 序論 1 生物学のための概念的枠組み 5第1部:自然を理解する 9 第1章:科学思想の先駆者たち…

『知のツールとしての科学:バイオサイエンスの基礎はいかにして築かれたか(上・下)』

ジョン・A・ムーア著/青戸偕爾訳 (2003年1月15日刊行,学会出版センター,ISBN:4762230073 [上巻] / ISBN:4762230081 [下巻]) 【書評】※Copyright 2003 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved「知は力なり」 —— 知識獲得の手段としての生物学の歴史を…

『これから論文を書く若者のために(大改訂増補版)』

酒井聡樹 (2006年4月はじめ刊行予定,共立出版,ISBN:4320005716) 版元ページ.

『R/S-PLUSによる統計解析入門』

垂水共之・飯塚誠也 (2006年4月20日刊行予定,共立出版,ISBN:不明) 「R」と「S-PLUS」の順番が…….

『はじめてのS−PLUS/R言語プログラミング:例題で学ぶS−PLUS/R言語の基本』

竹内俊彦 (2005年11月刊行,オーム社,ISBN:4274066231) CD-ROM添付.昨年出ていたことを知らなかった.オーム社に行ったときに実物を見せられた. 【目次】 第1章 S-PLUS/Rの魅力 -C言語との比較- 第2章 S-PLUS/R言語をインストールしよう 第3章 S-PLUS/R…

『被子植物の起源と初期進化』

高橋正道 (2006年2月25日刊行,北海道大学出版会,ISBN:4832981315) →著者サイト参照. 【詳細目次】 はじめに i序論 1 1.古地理と古環境変遷 1 2.現生の陸上植物 5 3.被子植物 5 4.古植物学と花粉学 14 5.古植物学 15 6.花粉学 36第1章 陸上…

『Niko's Nature : A Life of Niko Tinbergen and His Science of Animal Behaviour』

Hans Kruuk (2003年11月13日刊行,Oxford University Press, ISBN:0198515588) つまみ読み.ティンバーゲン自身によるイラストに引き込まれて,「絵」の周辺だけ見回す.読了(たまにはこういうだらしない読み方も許してもらおう).ドイツがオランダを占…

『早稲田古本屋日録』

向井透史 (2006年2月28日刊行,右文書院,ISBN:4842100664) 第II部〈早稲田古本屋日録〉は,高橋徹の『古本屋月の輪書林』(1998年6月30日刊行,晶文社,ISBN:4794963599→紹介)とその続編『月の輪書林それから』(2005年10月10日刊行,晶文社,ISBN:47949…

『進化生物学への道:ドリトル先生から利己的遺伝子へ』

長谷川眞理子 (2006年1月26日刊行,岩波書店[叢書グーテンベルクの森], ISBN:4000269895) さくっと読了.タイトルからはわからないが,とても“奔放”な読書遍歴ですなあ.同病相哀れむというか.『蛋白質 核酸 酵素』誌への書評もさくっと書きましょう.…

『Evolutionary Art and Computers』

Stephen Todd and William Latham (1992年刊行,Academic Press,ISBN:012437185X)

『ウィリアム・レイサム展:The Empire of Forms』

(1990年刊行,展示カタログ,品川文化振興事業団O美術館) →博物館サイト.

『生物体系学』

直海俊一郎 (2002年5月8日刊行,東京大学出版会[Natural History Series], ISBN:4130601806) 【目次】 はじめに――生物体系学:その新たなる出発 i第1章 体系学(systematics) 1 1.1 理論と学問 2 1.2 体系学における多元論 7 1.3 従来の classificati…

『生物体系学』

直海俊一郎 (2002年5月8日刊行,東京大学出版会[Natural History Series], ISBN:4130601806) 【書評】※Copyright 2002 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved新たな進化体系学から生物分類を見直す試み生物分類学は,地球上に存在する(した)膨大な…

『これからホームページをつくる研究者のために(仮)』

岡本真 (2006年近刊,築地書館,ISBN:未詳) 岡本真さんのウェブサイト〈Academic Resource Guide〉のメルマガ 235 号によると,近刊で出るらしい.上記サイトに載っている目次を見ると,ぼくら研究者がウェブやブログを運営していく上で,日常的に関係しそ…

『早稲田古本屋日録』

向井透史 (2006年2月28日刊行,右近書院,ISBN:4842100664) 第I部:〈日々の帳場から〉を隠れ読みはじめる.この文体にはシンパシーを強く感じさせるものがある.「別冊・栞」なる挟み込みあり.著者のブログ「古書現世店番日記(id:sedoro)」が開設され…

『Plant Systematics』

Michael G. Simpson (2005年11月30日刊行,Academic Press,ISBN:0126444609) →著者サイトおよび版元サイト. 【目次】 PrefaceUNIT 1. SYSTEMATICS1. Plant Systematics: An Overview 2. Phylogenetic SystematicsUNIT 2. EVOLUTION AND DIVERSITY OF PLA…

〈オッカムの剃刀〉サイト

→OccamsRazorBibliography.com 文字通り,「オッカムの剃刀」関連の用語の解説と文献リスト.最節約性も単純性もぜ〜んぶ.

『大江戸妖美伝』

石川英輔 (2006年2月23日刊行,講談社,ISBN:4062132818) 読了.意外にも(むしろ当然か),江戸時代末期の人びとの生活や武家の暮らしぶりなどについては,読みかけの渡辺京二『逝きし世の面影』(2005年9月9日刊行,平凡社[平凡社ライブラリー552], I…

〈ウィキペディア〉日本語版について

二木麻里さんの〈Ariadne〉から『Wikipedia』に関するアンケート調査の依頼あり(昨日).3月15日までに,上記サイトの「ネットユーザーのアンケート : ウィキペディア日本語版について」に協力していただきたいとのこと.検索していて,たまに Wikipedia …

『作曲家・武満徹との日々を語る』

武満浅香 (2006年3月20日刊行,小学館,ISBN:4093876134) これもまた〈武満徹全集〉から派生した本なのでしょうね.とてもいい装幀だ.

『大江戸妖美伝』

石川英輔 (2006年2月23日刊行,講談社,ISBN:4062132818) ご存知〈大江戸〉シリーズの最新刊.昨日からこっそり読みはじめている.小説のたぐいは基本的に読まないのだが,このシリーズだけは別格.四半世紀も前の第1作『大江戸神仙伝』からはじまる連作本…