『テクストと人文学:知の土台を解剖する』

齋藤晃(編)

(2009年1月20日刊行,人文書院,京都,290pp.,本体価格3,200円,ISBN:9784409040955目次版元ページ

編者が提唱する「テクスト学」をめぐる論文集.テクストすなわち「文字や数字,図などの視覚的記号を定着させた人工物」(p. 9)が社会や文化の中でどのような働きをしてきたかを広くとらえようとしている.執筆陣は多彩だが,南米ボリビアや東南アジアでのフィールド調査,そして日本での事例研究が挙げられている.

なお,本書の編者は,本書と内容的に関連するボリビアにおける調査論文集:Clara López Beltrán and Akira Saito (eds.)『Usos del documento y cambios sociales en la historia de Bolivia』(2005年7月15日刊行,国立民族学博物館ISBN:4901906321目次)の編者でもあるが,同時に南米宗教美術と建築に関する大著:岡田裕成・齋藤晃『南米キリスト教美術とコロニアリズム』(2007年2月25日刊行,名古屋大学出版会, ISBN:9784815805562目次)の共著者のひとりでもある.